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カテゴリ:小説
不定期更新でスミマセン
誰も期待してねーよ との突っ込みがきそうですが SF小説のこんな一場面どう?3 の続きです。 初めての方は SF小説のこんな一場面どう?1 SF小説のこんな一場面どう?2 からお読みください。 --------------------------------------------------- 「ドクター オクカミ」 理学博士のくせに 人類の起源を知ろうと 世界各地を探検し続けていた 変わり者の博士だ 「ひとはいつからひとなのか」 という題で 出産=生命の誕生の瞬間 という 一般的な認識に疑問を呈した論文が Natureに掲載され一躍有名になった。 出産が生命の誕生ではないことは 考えてみれば明らかだ では いつ生命は生み出されるのか・・・ の書き出し 10年前 畑違いなのもいいところなのに 結構集中して読んだのを覚えている。 彼は探検家達の中では ある意味、憧れの探検家なのだ・・・ 「その彼が何故ここに・・・」 確か彼は 5年前に突如消息を絶っている。 「下」 そこには 手帳らしきものが 置かれていた 「オクカミのものか」 手帳をめくる 分厚い手帳の大半は 凡人には理解し難い内容のようだ その中にドッグイヤーの つけられたページがある どうやらこの空間について の記述らしい ここを特徴付けるのは、 この大きく無限に広がるホログラムの木 そして、その枝の分岐の数は 天文学的数字をはるかに凌駕している。 さらに、よく見るとそれは更にすごい勢いで分岐を続けている 私は試しに このホログラムの中に足を踏み入れてみた 注)これを読む君にはやめておくことを勧める ありとあらゆるものが 数ある選択肢の中から ひとつの選択肢を選び取る瞬間が ものすごい勢いで脳裏をよぎっていった。 その中には あらゆる生命、 そして このガイヤ<地球>自身による選択も含まれていたのだから・・・ 既に気が触れているような私が言うのもなんだが 更に気が触れてしまいそうになったよ その圧倒的な情報量に・・・ しかし、 それでこのホログラフのことが少し分かったような気がする これは、あらゆるものの多様性を記録する サーバー のような役割をしているらしい ちょうどネットワークゲームで キャラクターの現在の状態が常にサーバーに記録され 更新されていくのと似ている。 選択肢の選択は完全に個人の自由、 しかし、その選択はサーバーに記録され 一度選択するとそれをやり直すことはできない。 これは そのとんでもなく大規模なものといえるかもしれない すべてのものの誕生 そして死さえも ここには記録されるようである。 もしかすると、 生まれるということは このとてつもなく大きなサーバーにログインする ことに他ならないのかもしれない。 量子力学によると ものごとの事象は それが観測されるまでは確定されない という しかし、実際には事象は我々が観測などしなくとも どんどんと確定されていく シュレディンガーの猫の生死は シュレディンガーが観測する前に確定しているのだ それは このサーバーが観測者となっているから・・ これはパーフェクト・オブザーバであり 超超規模のサーバーではなかろうか? そしてこの木の様なかたち これこそ 母なる木 世界樹 ユグドラシル なのではなかろうか・・・・ ---------------------------------------------------- 楽しんでいただけたでしょうか 少しでも 興味をもっていただければうれしい限りです それにしても いや~ マニアックになってきましたね~ では SF小説のこんな一場面どう?5 に続く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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