|
カテゴリ:小説
ナイフのように研ぎ澄まされた凍える風の中に
一筋の暖かい流れを感じる。 「なんだぁ?この流れ?」 単独極点到達回数29回を誇るベテラン探検家 ジン・R・クマカワが もう滅多にあげることの無くなった驚声をあげる。 しかし、それはすぐに喉奥に押しやられ、 彼の目はその出所をさぐる。 そして、それが細められた先には 赤黒い岩棚がそびえたっていた。 「ここでキャンプ中のお仲間(探検家)ってとこか ちょうどいい」 彼は14日間続いた猛烈なブリザードにより GPSやほとんど携帯品、更には足(犬)まで失っていた。 「いい奴(カモ)ならそれでいい、そうでないなら諦めてもらおう」 この銀世界では弱肉強食のみが最大のルール(法律)である。 彼は今まで幾度と無くそのルールを行使し 生き延びてきた。 気配を殺しつつ岩棚へと近づく が、 キャンプが張られている様子は見うけられない。 ただ、 その一角に人ひとりが入れるほどの 小さな洞窟がぽっかりと口をあけているだけであった。 「どうやら、この風はあの中から来ているらしい」 サバイバルナイフを反し手に握り締め 警戒しながらその入り口へ近づき 中の様子を伺う が、 人の気配はしない。 獣の気配も無い。 彼は警戒を怠らないまま、ナイフをしまい、 中を覗き込んだ。 「真っ暗だな」 更に洞窟の中に一歩足を踏み入れる。 と、 しかし、 彼が思う場所に足場は無かった。 彼は前のめりに倒れこみ洞窟へと吸い込まれていった・・・ ----------------------------------------------- あれ、 ほんとに書きたい場面が書けて無いぞ なのに時間だけが経ってる・・・ 風呂に入りたいので 続きはまた後ほど書きます。 コメントなどあれば よろしくです。 SF小説のこんな一場面どう?2 に続く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[小説] カテゴリの最新記事
|
|