日記でリンクしているえどもんさんの気配、の話から思い出した話。



わりと最近、ここ１年以内の話なのだけど、そのときはブログに書くのは

ためらわれたので、書かずじまいになっていたこと。







ある土曜の夜、何時ごろだったか。

娘と夫はもう寝ていたので、夜の１２時ごろだったと思うのだけど、

私もさあ寝ようと思って、布団に入りかけた。



その瞬間、枕元（というか部屋の隅）に、座ってる男の子の気配がした。





それははっきり見えるものではなく、一瞬の残像みたいなもの。





たとえば、遠くで走っている子供をみて

「顔はよくわからなかったけど、男の子だったような気がする」

とかそんな感じに近いと思う。



感じでいえば、小学校中学年～高学年。






私のブログの「怖い話、不思議な話」に出てくる人（気配？）は、

なぜだか小さい女の子、というパターンが多かったので、初の「男の子」の気配に

びっくりしつつも、いつものごとく　霊的なことに関しては「半信半疑」なため

「まあ気のせいだろう」ということにしてしまった。






もちろんすぐに寝れるものではなかったので、その後１，２度その場所を見たけれど、

すでに気配はなくなっていた。





その５時間後、つまり日曜の早朝なんだけど、私はすごい頭痛で目が覚めた。






基本的には不定愁訴の多い体質だけど、頭痛はほとんどなく、ましてや頭痛で起きる

などという経験はなかったため、

「もしもトイレなんかで倒れてたらくも膜下出血とかを疑って病院に連れて行ってよ」

と夫にいったほどだ。

幸いにして、バファリンで治まったから良かったけど。







そして私は、土曜の男の子も気配のことも、頭痛のこともすっかり忘れて

月曜日仕事にいった。





そして職場で聞いた話。


「親戚の男の子がね・・・先週なくなったんだよ。

　まだ小学校６年生。くも膜下出血でトイレで倒れてて親が見つけたときには

　遅かったんやって・・・・。かわいそうになぁ」




この話をきいたときには、突然子供を失った両親の気持ちを思うと

切なくてやりきれなくて、私の経験したことは思い出しもしなかったのだけど。




家に帰って、ふと、「あの気配は？あの頭痛は？」と思い出した。


もちろん、それはただの偶然かもしれない。


ただの気のせいかもしれない。




ああ、でももし、こんなことがあるかどうかなんてわからないけど、

亡くなった子供がさまよっていたとしたら、大変悲しい。



職場の人を通じて、その親戚の人に「子供さんらしき人がうちに・・・」と

伝えてもらおうかとも一瞬考えたけど、それはやはりおかしな話かと思いやめた。

もし私が母親ならおかしな話でもいいから、聞きたいかとも思ったけれども。






私にできることは空に向かって「お母さんが心配して待ってるから」とつぶやくことぐらい。




ずいぶん前に四十九日も済み、きっと今では天国にいっていると思う。




たまには、お母さんのところに帰ってきてあげてね、と祈るばかりです。