[デザイン]の記事一覧 | daphne(ダフネ）diary

5年生になる

習い事をして、5年目に突入してしまった。凄いなあ。我ながら、こんなにちゃんとやった習い事はない。いやいやピアノをし、テニスは幼い頃からやっていた。が、テニスも完全にレッスンしか出てないので　ストロークはかなり綺麗なのに、　実践の仕方がわからない。それで、紫外線アレルギーでやめることになったのだ。ちゃんとした、楽しんで取り組む趣味が他に無かったので　いま思うとどんなことにでも、どんなダンスにでも同じだけの取り組みは出来るか？といわれるとなかなかないだろうなあと、思う。が、先日友人とそんな5年目を向かえてしまう趣味の話をしたら「俺は将来はトランペットを習うんだ」といっていた。私は楽器だったら、サックスがやりたい。友人がかっこよく演奏していたので、楽器といえばそのくらいか。あとは、書道もやりたい。が、その前に、趣味の前に、今度は勉強するべきいろいろがあることに気づいてしまった。ジュエリーコーディネーターの資格を取ろうと。その他勉強したいことは、沢山あるのだ。しかし、学んでいくことは、ありがたいことに好きなのであった。

初めてシスターズ

先日部屋を片付けていたら、懐かしいリングを発見。自分で初めて創作したリングです。左側。アンティークのボタンを発見して、「どうしても、このボタンをアクセサリーにしたい！！」と思いついてから、”どうやったら身につけていられるのか?”という基本から、店内でひとり　うんうん考えた挙句の、「そうだ！リングにしよう」という　閃き。リングにするための、他の材料から買わないといけない。店内のいろんな指輪サンプルを見て　「ワイヤーが必要らしい？」ということで、購入。本は立ち読みで覚えて、ペンチを使わず　ワイヤーは　はさみでパチパチと切るような勢い。道具も本も持たずに、おもいつきというか　「これが作りたい」という情熱のみで作ったもの。カラーワイヤーと、いろいろ考えて買ったビーズで、自宅で眉間にしわを寄せながら、ものすごく時間をかけて作ったのを覚えてるなあ。凄く荒いつくりで、裏返すとすさまじい荒々しさ。本などを面倒くさがって立ち読みで済ませたので　細かいところを覚えておらず、始末の仕方が分からなかった。というか、編み始める部分からして、間違えてる模様。裏返してみると・・・、その日の努力の跡が今でもはっきりと確認することができます。指の腹の部分は　形がくずれてるでしょ。　かなり強引だなあアハハ。でも、これが第一歩だったなあ。多分大方できたところでうまくいかなくなったから「もうっ！いや！ナントカなれ！」って半分やけくそだったんだろうな。でも、なんだか懐かしくて、可愛い。作るのに必要なものは、ただ　気持ち。こういうのが作りたいの。っていう、純粋な。頭の中にあった「こういうの」を、手にとって見られるものにできる、楽しさ。黒いアンティークボタンは、フランスのコートについていたという、一つ4800円もする木のボタン。こんなに高いボタンなんてどうかしてる。でも、どうしても　ほしかったし、身につけたかった。なんだか、可愛い欲求ですね。でも、アクセサリーって難しいことじゃなく、そういうものであったら良いなあ　っておもうのネエ。これを身につけたい　っていう、素直な欲求と、これを作りたいって言う、素直な制作意欲。右側は、この黒いはじめてリングの後、制作に目覚めてしまった私が　もうすこし難易度の高い物を作ってみよう！とキットを購入して作ってみたリング。このキットは高くて、確か6800円もしたの。それは、クリスマスの限定キット。これを作り終えてから、今度は「ペンチ」というものを使うと、どんなことが出来るのか？って店員さんに聞いて教えてもらい、スモーキークオーツのピアスと、ピンクトルマリンのピアスを作ったの。わー　すごく鮮明に覚えてる。この、茶色の右側のリングは、一見難しそうに見えるんだけれど、説明書きがとても分かりやすかったので、素人の私でも迷うことなく　美しく作ることが出来ました。凄く気に入っていたので、使ったビーズの色がもうはげてしまったけど。でも、可愛くて、大事にとってあります。私の大学生の頃に作ったものだったかなあ?

言葉じゃなくって

最近、よく左手がしびれてしまって　物を良く落とすんです。持っている感覚がなくなるというか。だから、大事なものや割れるものは、右手でなければ。そのくらい、左手が凝っていたので、もうこれは限界だなあ、と　群馬に引っ越した友人のもとへ温泉療養に行ってきました。30にもなっていないのに40肩なんじゃなかろうか？という勢い。一泊分の荷物を持ち、金曜の夜に群馬へと電車に乗ったのでした。もうひとりの友人とは現地で待ち合わせ、鈍行で揺られること3時間。｢新幹線で来れば良いのに！？」と言われました。うん、そうなんだけどさ。私はゆっくり本を、読みたかったのさ。療養のつもりでいったんですけれど、ついてひたすらしたこと、それはしゃべる　しゃべる　しゃべる結局朝の3時まで　しゃべり続け、女たちは夜更かしをしました。翌日の昼に起きだし、だらだらと支度をして、近くの温泉施設へ。でもその頃には、前日の夜更かしもそうなんだろうけれど、やっぱり休日に10年来の友人のところに泊まったりすると、どっと、安心したり、緩んだり、伸びたりになってしまって　「言葉すら発しないけど温泉にだけは入りたがる」屍のようになっていました。体を引きずってタクシー。すぐに到着したそこは、いろんな種類の温泉があって、しかも1000円くらいの温泉パラダイスです。400円で岩盤浴もできるの？安いわぁ。温泉好きの女友達2人と私でいったんですが、私って普通のひとよりも代謝がかなり良いらしいって言うことが、よく分かってしまった。普通の温泉じゃ、すぐにのぼせて、入っていられないんですよ。だから露天とか、カラスのナントカみたいに、5分と入っていられず出てしまうの。なんだか、悲しい・・・だから見上げ湯　みたいな、横になって入るぬるい40度以下のお風呂にいました。お風呂は合計3時間くらいは　はいってたんじゃないかな！？その後整体。でも、肩の凝りを「これはご自分でよくストレッチとか運動をされないと、マッサージとかでは逆に体を痛めてしまいます」と、あんまりほぐしてくれず、物足りなかった・・・。でも、芯から温まった体になると、すっかり元気になっていて疲れて話すら出来ないという状況からも復活することが出来、沢山食べて　元気になりました。ストレッチって、良いのですね。デスクでも、「ああ　疲れた」とおもったら、10回ワンセット良いから、この運動をしてくださいと整体の方に教えていただいた運動をしながら、最近は仕事をしております。さて、なぜそんな話をしているかというと、そんな動かない左手ですが、また新作を作ったのです。新作を作ったから動かなくなったといっても良いのかもしれません。だって、作りたくなっちゃったから。何かを作ってみるということは、顔を見てまともに、思っていることを伝えるのも恥ずかしくて出来ないようなことこそ特に、自分らしく形に出来る気がする。言葉にして言おうとすると、いわなくてもいいことまで言ったりだとか、妙にぶっきらぼうにしかいえなかったりだとか、逆に誤解を招いたりとかする人には、とくに。今回の新作のテーマは、「冬」。こう、一気に気候が変わると「ああ、もう冬が近づいてきた」「寒いネ」と、季節を感じますよネ。でも、いま新作ページにアップしているものは、作ったうちの半分。区切ってみると、やたらとシンプルなものばかりになってしまいました。まだあるんだけれど、後半に出てくるのものとはテーマが違うので、先に冬が始まる今の季節に、冬の作品を出します。次回はね、”感情"というか、なんだかそういう抽象的なものが多い。写真の手前の綺麗な色の石は、フローライトを使った作品。「幸せな夢」。すごく幸せな夢を見ておきたときの、「ああ、いい夢見た～」という、胸がなんだか温かく、「もっとみていたかった・・」みたいな、幸せ感です。来月に出す後半の中では、一番好きな作品。前半は、「寒そう」「寒い」そんな雰囲気のものなので、色はないけれど後半のものは、いつものようなテイストで、柔らかい雰囲気のものもあります。今出している前半分で一番好きな作品は「凍りつく」。ぱりぱり　ピシピシ　っと、何かが凍っていくような、そんな凍っちゃう寒さ。寒いよね～？とおもったから寒そうな作品を作ったんだネーとか。幸せな夢を見て幸せなんだね～とか、まあそんな風におもってみてください。

個展のいろいろ

最近、こもって制作とPCばかり。そこで　「そろそろ何か、新しい芸術を見ないと。」と、友人につぶやいてみたところ「じゃあ　どんなのがすきなの？」と聞いてくれたので「最近は和ブームなので、浮世絵とか日本画が見たい。日本画初心者なので有名なものしかならないけれど　多分古ければ古いほどよく、尾形光琳とか、伊藤若冲が好きです。」と　熱意を持って　具体的に説明。ドライブがてら、という話だったので行く先は友人にお任せ。そして　「ここに行こう！」と車で連れて行ってくれたそこは、大竹伸朗「全景」　現代美術館　　　なぜっ！？http://shinroohtake.jp/「むしろ、・・・かなり　新しい芸術家ですよね？」　と、激しく突っ込みたかったけど、面白かったのでヨシ。友人はそんなうっかりな選択に気づくこともなく「あまみの付き合いでみに来たけど、やっぱり　全然分からないやー」の連発。うん・・・、ここまで　新しいのはね　私も　たぶん　全然分からないよでも　自分一人ではまず見に来ないだろうから、これはこれで　良い機会だなあと　楽しんでまいりました。現代美術館、私は初めてでしたが、　この美術館、凄く好きだなあ　のびのびとした空間で、人も20代後半～の大人くらいしかいないのね。皆さん、マナーがちゃんとしていらっしゃるようで、「作品にお手を触れないで下さい」という注意書きや、線、ケースなどがなく　つまりは、”作品に触るなんて常識的にありえない”っていうことが、成立しているんでしょうかね。触れて体験するべき作品には、「どうぞ、中まで入ってご覧下さい」と書いてありました。いつも、こうなんだろうか?でも、そういうところからして　現代の都会の人間向きの美術館という雰囲気でした。白状すると　作品については新しすぎて　私には理解できず。「これって私でも作れるじゃん」とか危うくいいそうになったものの　我慢　我慢絵を見るよりも、建物のステキさに興味が向いて、「このフローリングは踊りやすそうだし、こういう新しくて大きい写真や絵の前で　踊るというのがあったらさぞかし素敵だろうなあ　見たいなあ・・・」なんて考え事を、ここでも果てしなく続けていく私でありました。昔、シャガールがバレエの舞台の背景の絵を頼まれて描いた、という話を聞いたことがあるけれどね。そんなわけで、ここにはまた　別の機会に　来て見よう。さて、今週末は　私の好きな写真家　蜷川実花さんの個展にいきました。http://ninamika.com/home/home.html「永遠の花」というテーマで、お墓に供えられた花ばかりをとった写真展です。行く前は、仏花なんてなんとなく陰気か?とおもったけれど、見て「はあ～・・そうかあ」と、凄く納得してしまいました。見終わった後の感想は「お墓参りに行った後の疲労感」なんとなく、疲れました。【以下、蜷川さんのあいさつ文より　抜粋】埋葬された土の塊に、造花がさされている光景を始めて目にしたのが2000年。それから6年間、その花を取るために墓地に通い続けた。メキシコ、グアム、サイパン・・・この本に映っている花々は、すべて造花、偽の花。強烈な日差しの下では生花はすぐ、枯れてしまう。かつて愛したものへの記憶を、出来るだけ長く持ち続けたいとおもう人々の気持ち。限りあるときを終えた人々に手向けられた枯れない花、そこにこめられた永遠を願う思い。【　抜粋　ここまで】土に、造花が埋まってるんですよね。外国では、よく見る光景です。墓地に限らず、街角のマリア様へのお供えも　フィリピンでは造花でした。その光景って、異様なんだよなぁ。　なんだか、造花の"気味の悪さ”全開なんです。そこにこめられた人々の気持ちって言うのが、ひしひしと感じられてきちゃうからなんでしょうか。亡くなった相手に対して、「あなたをおもう気持ちは、ずっと消えない！」という　激しい訴えのような　激しさを感じるというのか。その気持ちを、ずっと消えない　「形」として残しておくために、雨で色が落ちて汚くなろうが　絶対に枯れて消えない　造花を選んでしまった、人々の感情。　故人への気持ちの静かな中にある激しさみたいなものを感じて、　なんだかどっと疲れました。蜷川さんの作品は、いつも鮮やかで綺麗、楽しい♪みたいのが多かったとおもったけれど、今回は　どっしりとした個展でした。

私の　nu（ニュ）の形　いろいろ

告白すると、私はアクセサリーを作ることは　実は周りに言ってこなかったんですよ～ぅ。だからいまも、私の作品を友人に、「私の作ったもの」は、発表しにくいのです。いまさら！っていう感じ。私という人間をある程度知っている人には、ほんとお見せするのもはばかられます。ロジカルで、感情表現もへたくそで、「男かお前は」と突っ込まれるようなことのほうが多いワタクシ。シャープで冷たくて、アツクて、論理的で、合理的で、ど根性で、感情後回し。でも　そういう　いつもの私の片鱗を見せない作品たち。まさか　こんなアクセサリーを作ってしまうなんて。って出来上がりを見て我ながらびっくりするほど、”女の子らしい”んですよねえ・・・私の作品は。嗚呼　100％恥ずかしいです。アクセサリーを先に知ってから　私という人間を知った、この日記を読んでくださる方には、普通にアクセサリーの話ができます。でも、普段を知っている人には、なかなかお見せできません。こんな面もあるというかこれほど　個性丸出しな私の作品を人様にお見せするなんていうのは　まったく、裸で歩くようなもんですよ。もともと、けっこう照れ屋なもんで、　おもった事さえちゃんと伝えきれないような、言葉が足りない人間で、まったく誤解され三昧なのはよく分かりつつも、悲しいかな　それを知りながら　正していく気力もないような性分なのに、アクセサリーでは、見たものや感じたことを、そのまま作ってみて　世の中に　排出しているという。まあ、そういうわけで、私の作品て言うのは、私のnu（にゅ）って感じですね！nu　って、サンローランのフレグランスでもありましたが裸ってことですよ。ところで、そんな私の作った作品で、どれが一番気に入っていたかというと、この作品です。砂浜で、波が寄せて返している　そんな感じの風景。ざーっ　と寄せて、スーッと引いて　泡を残して、一気に海へ：「波打ち際」海の中で空気を吐くと、ぶくぶく　ゆらゆらと、と水面に向かってあがっていくさま　「海の中で」森の中で空を見上げると　木の葉が日に透けてみる様　若い葉の緑は、色が薄いのです：”森から空を見上げる”雨の日の、不安定な気持ち。ああー早く　やんでくれ　って　灰色な景色を見ながらちょっとブルーな日をすごす：「雨」厚い雲の間から光が差し込んでいるような、ひと筋の光希望のひかり、とも言う：「光」ああ私の作品て、こうやって見てみると　”かざしてみた時に、石が透けて　綺麗”っていうことが　結構重要なんですね光を感じるものが多いいんだなあ（我ながら　しみじみ）だから、ピアスは特に、透明な石で作ることが多いのかも。でも、我ながらそんな感じ　！　とおもうのは、しっかりやれる！とか、やっぱり無理だとかこんな私だからだめだとか、こんなでも大丈夫だとか、かなしさと、それでも　結局しっかりと、まだ踏みとどまっていられるような、危うい不安定な気持ち：「あやうさ」私も人間で、善な部分と、悪な部分を両方持って生きていて、その善と悪はよく戦うけれど結局のところ、善が勝つんだとか：「善と悪」ちょっと本日は、作品を　振り返ってきました

コンテスト出品　　”恵みの雨”

さて、前回書いたコンテスト出品の作品です。私は踊りの先生の作品に強烈に感動してしまって「私も、何かテーマで作りたい！！」と猛烈に、衝動的に作りたくなってしまい、しかも、その作品をただ作るのではなくて　ある意味しっかりと自分の中に残しておきたいとおもい始め、それなら、何かコンテストに向かうのが分かりやすいかな。と、勢いのみでコンテストを探してみました。人にそんな行動を起こさせてしまうほどの影響力を持つもの。それこそ　芸術ですネエ。締め切りまじかなものが一つだけあったので、それに決定。それは、デザイン画コンテストでした。絵を描いて出せば良いってことです。募集要項を読んでいて、面白かったのは「製作可能なものであること」。まあ・・・絵、ですからね。制作不可能なものを描いて、提出してしまう人もいるってことですかね・笑それがどんなデザインがだったのか、ものすごく興味あるんだけど･･･笑そんなコンテストですが、部門が2つあって　一方がテーマデザイン部門で、もう一方がフリーデザイン部門。私は「秋」というテーマで作りたいとおもっていたのでそれはフリーに出すことにし、一人5点まで出せるというから　「元気の出るアクセサリー/ジュエリー」という課題のテーマデザイン部門にもだして見ようかと。8月末から制作をはじめ、9月半ばに提出だったので、時間が全然無かったんだけどその中であれこれ考えているうち「この作品て　実際作ってみないと、このバランスが本当に可愛いのか　実現できるのか、分からない！」ということで、一回作ってみよう、と大雑把ながら試作してみました。だから、セロテープとか張ってあるし、この写真に無いものがデザイン画に入っていたりしますよ。写真は、とってもかりそめな姿の、出品作品のうちの一つ。でも実は一番気に入っています。課題：「元気の出るアクセサリー」副題：「恵みの雨」大粒の雨がぽつぽつばらばらと降って、乾いた大地を潤して　恵みの雨に　蝶が舞う。絶望に希望とか、不和に和解とか、誤解に理解とか、孤独に仲間とか　不安に安心とか。乾いた何かに、恵みの雨が降ると、人はよろこび、幸せを感じたり。全体的に、”幸福感”を漂わせて見ました。良いことがあって、ほのかに晴れ晴れした、るんるん軽快な気持ち。ああ、生きてるって楽しいな。みたいなね。人生経験短いんですけどね。まあ　そんな感じ。大雨をフローライト、あとは水晶とかベネチアンガラスとか。乾いた大地はシトリンの原石で、蝶は薄い紙で。ちょうちょには、ワイヤーで浮遊感のあるあのかんじで　その幸せを喜んでるように、ふわふわゆらゆらと飛んでもらいました。

秋の物の怪　羽飾り制作

先日、あることがきっかけで　デザインのコンテストに出品したのです。きっかけとなったあることとは、メルマガに何度も登場している　私のダンスの先生の作品。その先生とは、踊りの先生であって　アクセサリーとは関係ないんだけど、美しさを舞踊で生み出す芸術家として、私が勝手に尊敬している人です。私はデザインの学校を出たわけでも、デザインを勉強したこともなく、アクセサリーのデザインは完全に独学。そのため、自由に自由に好き放題　デザインやバイイングしているし、独走なわけだし。でもそれを評価してくれる人も時々いて　それだけで　ほんとは十分幸せ。でも、独りよがりになりすぎるんじゃないかとか、井の中の蛙みたいなことになって行きそうだなとか、　そんなものもあったりするわけです。そんなさなか、その、私の大好きな先生のダンスについて　衣装の髪飾りを作る事になりました。生徒の発表会の衣装で、羽飾りを作ることになったのです。先生よりなんとなく衣装を伝えられ、「青い羽でなんか作ってきて」ということ。踊りと曲のイメージは「秋」で衣装は、白い長襦袢。メイクは眉つぶしに血の気の無いような感じで、目の下に朱を入れると聞いたら、「秋の物の怪」とか、”この世のものじゃないもの””うぶ女（幽霊）”のイメージですね。そんなことが分かってしまうと！出てくる　出てくる！　私の、デザイン妄想癖！ほんと　たのしい～♪もう、果てしな～く　頭の中は人の頭部を羽で飾ったデザインでいっぱい。が　しかし、他の準備で掛かりきりになり　羽飾りのイメージや説明にかけられる時間はまるでなく直前まで　衣装のことなどを詳しく教えてもらえなかったために　沢山浮かんだ羽飾りは　私の頭の中にだけ浮かんでは　形になることなく消えていったのでした・・。唯一　時間ぎりぎりのイメージあやふやな中、ぎりぎり出来上がった羽飾りが、写真↑。顔周りの部分をまず作ったのです。踊りとか舞台のプロの人のイメージに、もともとそういう世界にはシロウトの私が近づくことなんて、とうてい不可能なんだけれど漠然とだけれど与えられたイメージで用意できる限りのことをしてみました。聞いても「成人式みたいな・・」という説明。「ふわふわという意味か？動きがあって欲しいということか？後頭部に何か欲しいということか？あの髪飾りには、使える羽は限定されてきちゃうんだよなあ？」など、考えるほどよくイメージがつかめず。悩んで先生に使うつもりの材料を見せると・・「その色じゃ　美空ひばりになる。下品になる！」とのおこたえ。あれまあ。「私が作るんだから、そんなふうになるわけ無いじゃんっ」と生意気にも内心怒ってもみたりしつつ、後日その材料で作った試作品をへこたれずに持参。本人に見てもらいながら”もっと、頭のここら辺に　この色を””ふわふわしてる感じを”という要望に柔軟におこたえできるよう、コームにて制作。装飾してみました。ところがいくつか作って自分をモデルに頭部につけてみせても、どうやらあんまり納得のいかないご様子・・。出てきたご意見は：「もっと、正面から見たときに色が分かるようにしないと意味がないんだ・・。」どうやら　”後頭部につけたかった”わけじゃないのねえ。と思い直し今度はそのコームを、後頭部ではなく、頭頂部につけ直してみると、「おおっ！？」と、ちっとはイメージに近づいたのか、反応に変化。「つけ方を変えただけで、髪飾りそのものは変わったわけじゃないのに」と、心の中でつぶやきつつ、なんだかそれが面白かった。でも、そんなことより　制作の一番の苦労は・・・「細かいところを凝っても、誰にも気づいてもらえない」ということ！！こんな苦痛がありましょーか?！私は日ごろアクセサリーを作るけれども　それと一番大きく違うのは、「舞台で映えるのかどうか」。でもこれは、舞台では、お客さんの眼に届かないと意味がないのだから、当たり前。でも、これが一番難しかった。だって、日ごろ一番苦労している点が「いかに細部について考えるか」なんだもん。たとえば「この石のカットは嫌」とか「このワイヤーの太さで可愛さ半減」とか「この金具の大きさがどうも気に入らない」とか。人によってはルーペの世界。そうとう、細かいことが全体の仕上がりに響く世界にいます。だからもう、耐えられないというか、本来ならば　むしろ”楽”。だって、いつも悩む細かすぎることを考えなくてもいいんだもの。でも、逆にその細かさが可愛さを作っているのに、そういう小細工が許されないのであれば、どうしろというのか？と。もっと大雑把でよくて、もっと大胆でなければだめで。ライトに負けてもだめだし、動いても大丈夫と。そんなこと、舞台関係でで活躍している人からしてみれば当たり前なんだろうけどね。でも、私が日ごろ作るアクセサリーでは”近距離の目線に耐えうる細かさ、繊細さ”が求められるんだもん。ああ　ほんと、同じ飾りなのに、難しかったっ。そういうわけで、せっかく私が細かいことを考えても「これじゃライトで飛んで見えない」と、一蹴されました私のこの作品↑。実際のところ、あれはかなり自己満足で、綺麗な孔雀の羽で角度によって色の見え方が違うし、金具の締め方をゆるくしたので、動くと羽も動いてちらちらするのウフフ♪な作品でしたが、「こんなの　客席から殆ど見えないから意味ナシ！」って言われちゃいましたよ～。ひい～（；；）時間も気力なく、これで断念。本当は、頭全体にこんな雰囲気の立体的な飾りを作り、横か後ろから見たときに一つインパクトのあるものをつけてようと思ってたんですけどね。他にサイド用を2,3個作ってギブアップ。日ごろから、木目込み人形を製作していた祖母のもと、あんなものやこんなものが家にごろごろあった我が家なので、青地の金襴のハギレでリボンを作っても良いか？ときいたら「は～？」って顔をされ却下だったし。　そういうわけで、私のデザインはお蔵入りです。最後までちゃんとしたものは作れずだったけれど、舞台の小物を作るという経験をかじることが出来て、ものすごく勉強。そういうわけで　顔周りの飾り一つで相当苦労した私は他の人の飾りはもっともっとシンプルだったのもあり、バランスを考えてこの飾り一つでやめておきました。でもこれが、私にとっては新しく、難しく、とっても面白いことでした。こうやって私は”テーマで作る楽しみ"を知ってしまい、ひとりでデザインをしていく自己完結の退屈と相まって　コンテストに出品することにしたんですね～。先生の作品がきっかけとなって、作ってしまった私のコンテストの作品。さて、その作品とは・・・？