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先日、恒川光太郎さんの「秋の牢獄」という本を読みました
この作家さんは、以前友人にオススメされて「夜市」を読んだことがあり・・・ 他の作品も読んでみたくなったのです
夜市 【内容情報】(「BOOK」データベースより) 妖怪たちが様々な品物を売る不思議な市場「夜市」。ここでは望むものが何でも手に入る。小学生の時に夜市に迷い込んだ裕司は、自分の弟と引き換えに「野球の才能」を買った。野球部のヒーローとして成長した裕司だったが、弟を売ったことに罪悪感を抱き続けてきた。そして今夜、弟を買い戻すため、裕司は再び夜市を訪れた-。奇跡的な美しさに満ちた感動のエンディング!魂を揺さぶる、日本ホラー小説大賞受賞作。
秋の牢獄 日本ホラー小説大賞出身の新鋭・恒川光太郎、待望の最新短編集! 11月7日、水曜日。女子大生の藍は、秋のこの一日を何度も繰り返している。毎日同じ講義、毎日同じ会話をする友人……。何のために11月7日は繰り返されているのか。この繰り返しに終わりは訪れるのか? 【内容情報】(「BOOK」データベースより) 十一月七日、水曜日。女子大生の藍は、秋のその一日を何度も繰り返している。毎日同じ講義、毎日同じ会話をする友人。朝になればすべてがリセットされ、再び十一月七日が始まる。彼女は何のために十一月七日を繰り返しているのか。この繰り返しの日々に終わりは訪れるのだろうか―。まるで童話のようなモチーフと、透明感あふれる文体。心地良さに導かれて読み進んでいくにつれて、思いもかけない物語の激流に巻き込まれる―。数千ページを費やした書物にも引けを取らない、物語る力の凄まじさ。圧倒的な多幸感と究極の絶望とを同時に描き出す、新鋭・恒川光太郎の珠玉の作品集。
この作家さんも・・・・独特な世界観がある方 これは3つのお話しからなっている短編集です
11月7日を、ひたすら繰り返すお話 日本全国を転々とする家・・・家守となったからには、身代わりをたてないと 家からは出られない・・・・ 想像の世界を実際に現実に見ることができる少女の話 以前の「夜市」も独特な世界だったのですが・・・
実は私・・・以前「夜市」を読んだときに・・・ 「なぜこれがホラーなのかしらん」 と不思議に思ってたのです・・・ どちらかというと不思議な世界観から、ファンタジーっぽいなぁ・・・と 思っていたのです
でも・・・今回のお話しを読んで「ホラー」というのに納得してしまいました ホラーは苦手な分野なので、あまり読まないし詳しくないのですが・・・ 何か人間以外のものが出てきて、怖いというのはないのですが
この方のお話しでは・・・・人間が怖いのです 一見人のよさそうな人の裏側にあるもの あるきっかけで豹変する人生や人格 何か冷めて世の中を見る視線
そういうものが、何かすっと冷たくなるような怖さを含んでいる作品でした
でも・・・短編集ながら、すっごい内容の濃いお話しばかり 圧倒的な世界観とストーリーに、すぐお話しの世界に引き込まれ・・・・ 気づけばあっという間に読み終わってしまいます
続けて読むには少しパワーがいる作家さんではあるのですが・・・ また間を置いて、他の作品も読んでみたいと思います
『コブの怪しい魔法使い』 2009年03月04日 コメント(13)
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