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テーマ:海外生活(7771)
カテゴリ:愛しのチーズ達
チーズオタクDeliziaの目が久々に輝きました。
それは昨日、夜遅くに隣街のスカンディッチのお祭りに遊びに行った時のこと。 夫は「絶対にまたあのシチリアのおっちゃんが出店しているハズだ!」と 広い催事場を突っ切って食品ブースが集まるパビリオンへ。 夫はこのシチリアのおっちゃんのペペロンチーノペーストをこよなく愛していて こいつを切らすとワナワナと「あれに勝るモノはない!」と嘆くのです。 遠くの方におっちゃんの姿を発見すると安心したらしく 無料カフェ試飲コーナーやら PRATOの有名なカントゥッチの試食コーナーを物色しはじめ 途中、サルデーニャのおっちゃんから味見させてもらった カニペーストが非常に美味しかったのですぐに買うという。 サルデーニャのおっちゃんは疲れきっていました。 「今日は最終日なんで朝の8時半から夜の12時まで働き詰めなんだよぉ。」 しかも1週間近く続けて...。お疲れ様です。 カニペースト、ひと瓶5ユーロ、3瓶で10ユーロと書いてあります。 それなら...他にもボッタルガ粉末ひと瓶とスズキのペーストひと瓶もあわせて購入。 クロスティーニやパスタに混ぜても美味しそう。 やっとのことでシチリアのおっちゃんのところにたどり着くと 彼も相当、疲労困憊のご様子。 目を閉じたらそのまんま眠ってしまいそうな顔で接客しています。 私も食品輸入会社に勤めていたので、こういった催事があると 1日中接客に追われたこともあって、この疲れ具合はよぉくわかります。 お客とのお喋りも終わらなそうなので、 本日は挨拶なしで夫の念願のペペロンチーノペースト2瓶を購入してブースを後にしました。 こういった催事場に出店している人達は大抵同じ顔ぶれで フィレンツェやフィレンツェ近郊まで年に何度も出店しに来ています。 こういった機会を逃がさないようお祭りに遊びにくれば年に最低3回は会えるのです。 でなければ夫は1年分のペペロンチーノペーストを買い込まなければなりませんからね。 何に塗るかって、それはパンにベッタリ、肉にベッタリ、パニーノにベッタリ...。 これが辛いだけじゃなく、ペペロンチーノの旨みもたっぷりの 辛いもの好きにはたまらない一品なのでございます。 その後も会場内をグルグル。 これまた夏にも見た南イタリアチーズを販売しているブースを発見。 でもチーズはほぼ売り切ってしまったらしく、ショーケースはガラガラです。 通り過ぎようとしたら、気になるものを発見。 この白いひょうたん型。 これってもしかして...。 「中に何か入ってますか?」 「バターが入ってるのよ。」 「もしかしてブッリーノ???」 「そうよ。」 あぁ、これよこれ。 夏には売り切れていて買えなかったBURRINO! なんてラブリ~なお姿なの! 即購入。大満足。 このブッリーノはプーリアやその近郊で作られる南イタリアのチーズです。 BURRINOまたはBUTIRRO、MANTECAなどと呼ばれ パスタフィラータ系のチーズの中にバターが入っています。 形はカチョカヴァッロのようですが、それほど熟成した味ではなく スカモルツァ・ビアンカのような、優しいミルクの味。 切ってみるとこんなかんじ。 中のバターは少し酸味があって、強すぎず、濃厚でミルキー。 そのまま切ってお野菜といただいたり グリルで焼いていただきます。 焼く時はバターを取り除いて、焼きたてのアツアツをお皿に盛って そこにバターをのせてトロリと溶かして食べると美味。 モチモチの歯ごたえが最高です。 フィレンツェは東京やパリ、ニューヨークの品揃えのように 世界中からあらゆるチーズ一堂勢ぞろいってワケにはいかず 地方のチーズが食べたければこういった催事で買うか または現地まで足を延ばさなければ 状態の良いレア物チーズを買うことは不可能です。 何せイタリア国内の冷蔵輸送流通事情さえ危うい状態ですのでね。 珍しいものを見つけたら迷わず即買いをオススメします。 今回も何やら沢山買いこんでしまいました。 これからチビチビ楽しんでいこうと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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