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カテゴリ:優しい・幸せな 絵本
NHKでも取り上げられたほどの林明子さんの代表作品。
「こん」というキツネのぬいぐるみは、「あき」が生まれる前におばあちゃんが「あき」のお守りをするために作ったぬいぐるみです。 「こん」はまだ見ぬ赤ちゃんをベビーベッドの前で待っていました。 初めて見た赤ちゃんの姿に、「あかちゃんて、こんなにちっちゃくて、こんないかわいいなんて、しらなかったな」と胸がドキドキしました。 このあかちゃんが「あき」。 最初はこんと同じくらいの大きさだったあきもどんどん成長し、ハイハイし、歩きだし、いつもこんとあきは一緒に遊びました。 そのうち、こんの腕がほころびてしまいました。 「砂丘町に帰って、おばあちゃんに直してもらってくる」 こんは帰ろうとすると、あきは「私も連れてって」と。 一緒に旅行をすることになりました。 汽車に乗って行きます。 こんはいろんなことに詳しく、あきを不安がらせないように何があっても「大丈夫、大丈夫」といいます。 もちろんあきが泣いてしまうようなハプニングもあります。 それでもこんは「大丈夫、大丈夫」。 そうしてなんとか砂丘町のおばあちゃんのおうちにたどりつき、できたてのように綺麗なきつねのぬいぐるみに直してもらいました。 そんなお話です。 私は幼い頃、ぬいぐるみが大好きで、本当に多くのぬいぐるみを持っていました。 幼かった私は、ぬいぐるみにも魂があると信じ、一つ一つに名前をつけ、事あるごとに話しかけたり遊んだりしました。 おかげで、どれだけ汚くなっても、思いいれが強い分、大きくなっても捨てることができなかったのを覚えています。 結婚して、そういう気持ちもなくなり(恐らく実家にはぬいぐるみが残してあると思うのですが)、ぬいぐるみに魂なんて感じなくなりました。 この絵本を初めて読んだ時、昔の気持ちがよみがえりました。 「そういや私もあきのようにぬいぐるみとは友達だった」 「あの頃の私の中には、こんがいた」 なつかしい気持ちがこみあげてきて、とても切なくなりました。 絵本って子供が読むものだと思いがちですが、大人が子供に帰れるものであるのかもしれませんね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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