絵本「ぼくとクッキー さよならまたね」かさいまり
いつもは「さよなら またね」で別れてたのに、今日のクッキー(くまの友達)は様子が変。 しかも、別れるときの挨拶は「さよなら・・・」 そしたら、ぼくのおうちにママと一緒にやってきて、明日引越しするって言うではありませんか。 突然の別れを告げられた「ぼく」。「ずーっと一緒に遊ぼうね」って言ってたくせに。 うそつき!クッキーなんか 大嫌いだ」 ぼくは、事実を受け入れられずに、ベッドにもぐってそう言います。 でもだんだん冷静さを取り戻してきて「さよならって 言っても、また会えた。いつもいつも、また会えた。でも、今度のさよならは・・・。」 クッキーに感謝の気持ちがわいてきて、夜中に手紙を書きます。 そして、手紙には「ぼく」とクッキーの顔と「さよなら またね」という文字がありました。 生きていくうえで、たくさんの出逢いと別れがあります。 いい出逢いほど、別れが辛いものです。 ここで私の好きな歌詞を紹介させてください。「あなたに会えて本当に良かった。嬉しくて嬉しくて言葉にできない」 (オフコース 「言葉にできない」) 私の人生の中で、出逢って本当に良かったと思える人、感謝すべき人はたくさんいて、その人の顔を思い出すたびにこの歌詞を思い出します。 でも、その人みんなと今でも会えるか、と言ったら、残念ながらそうでない人もいます。 でも、私の心の中には常に存在していて、その心の中の友人が時には励ましてくれたりして、今でも私の中では生き続けるのです。 そういった人々には「さよなら またね」なのでしょう。