心と頭を発育させる絵本の紹介

　さびしがりやのキツネは、1時間100円で友達になります、という商売を始めます。

　そんなキツネをオオカミが呼び止めます。
　キツネが覗き込むと「トランプの相手をしろ。」とのこと。
　そしてトランプをし、最後にお代を請求するとオオカミは怒り出します。
「おまえは、友達から金をとるのか。それが本当の友達か。」と。

　キツネは商売で友達「ごっこ」をしたはずだったのですが、オオカミは「ともだちや」を呼んだのではなく「本当の友達」を呼んだのでした。

　それに気づいたキツネは「それじゃ、明日も来ていいの？」と聞くと「あさってもな、キツネ。」と言うではありませんか！

帰りにはオオカミは一番大事な宝物のミニカーをキツネに渡します。
キツネはスキップしながら夜道を帰ります。
　「えー、ともだちはいりませんか。
　　さびしい　ひとはいませんか。
　　何時間でもただ。毎日でもただです。」
と言いながら・・・。

　「友達」って決してお金では買えないもの、ということを教えてくれる絵本です。

　世の中にはお金で買えるものと、どんなにお金を積んでも買えないものがあります。

　最近テレビで話題の人は、かつて「金で何でも買える。女も何もかも。」的な発言をし問題になりましたが、私が思うにそれは半分は間違っているけど半分は合ってる気がします。

　誤解されるかもしれませんが、お金で解決できる事柄は確かに世の中多いと思います。
　
　ただ、そういう発言の何が問題で何が非難されるべきことかと言えば、お金を利用して人の心を弄ぶ場合、ということではないかと思います。
　お金を悪用して人を動かせば、問題です。

　でも私が言う「お金で解決できる事柄」というのは、豊かさのための使い方のことです。

例えばですが・・・。
　育児をずっと続けてるとストレスがたまってきます。
　だんだん心の余裕がなくなってきます。
　そうすると悪循環で家庭内がギクシャクしてきます。
　
それを防ぐために我が家では、お金を利用してリフレッシュします。
　例えば、定期的にヘルパーさんに来てもらって子供を見てもらって子育てから解放される、とか「疲れてるな」と思えば無理せず宅配食事をとったり、こういうことはお金がある人しかできないことだと思いがちですが、そうではなく、普段のお金に少しお金を足せば可能なことなのです。

　それによって、ストレスはかなり軽減されます。
　家庭も円満、子供に怒ることもなくなり、親子関係も良好です。

　こういう意見は特に子持ちのだんなさんに知ってもらいたいのです。
　私がママ友にこの話をすると大概は「うちのだんなは甘えるな、と言って聞く耳を持たない」と言います。

　それを私のだんなに話すと「あほやなあ。ちょっとお金を出せば、奥さんからいろいろ文句言われたり、奥さんがイライラして喧嘩したりしなくて済むのになあ。」と。

　お金は賢く使わなければ、お金を持ってる意味がないと思います。

　「お金がない」とばかり言って何もかも切り詰めて心に余裕がない生き方では、「金で何でも買える」と言ってるのと意味あいは同様で「金がないから何も買えない」＝「金さえあれば・・・」だと思います。

　だから、前述の「金でなんでも買える」というのは言いすぎにしても、実際には「お金で解決できる問題は多い」のだと思います。