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テーマ:絵本(65)
カテゴリ:教訓のある 絵本
がちょうのペチューニアは川の底に宝の箱を見つけます。
「宝を見つければ、お金持ちになるわ。とすると、私、お金持ちになったのね。お金持ちで、たいしたがちょうなんだわ。」とすっかりお金持ち気分のペチューニアでした。 それを聞いた農場の動物たちは皆プレゼントをおねだりします。 そして次第に催促するようになります。 ペチューニアはといえば、宝の箱をかえるやワニに奪われる夢を毎晩見てうなされます。 自分勝手になってゆく農場の動物たちは喧嘩をしだして、大騒動。 それを診たペチューニアはとても哀しくなり、川へ逃げ出します。 「お金持ちになってみたら、心配事はあるし、友達は喧嘩するし、いいことなんてなにもないわ」 でも、実は宝物が入ってると思ってた箱はただの古いトランクだったのでした。 そうしてほっと安心して農場に戻るペチューニア。 喧嘩していた動物たちも真実を聞いて笑い出します。 ~見つけた宝物は、ペチューニアが全然お金持ちでないってこと。これは一番素晴らしい宝物。だって、そのおかげで、またみんな仲良しになれるんですもの!~ この絵本を読んで思い出したのが、芥川龍之介の小説「杜子春」です。 貧しい杜子春の前に現れた仙人は、杜子春をお金持ちにしてくれます。 お金持ちのときは人が集まりにぎやかな毎日だったのですが、お金を使い果たすと誰も寄ってこなくなります。 そういうのが繰り返され、また仙人が現れた時「人間の薄情さにもう嫌気がさした」と言ってお金持ちになるのを拒みます。そして仙人の弟子になりたいと言います。 仙人はこう言います。「この岩に座って行をしなさい。だが、どんなことがあっても口を聞いてはならない。」 何が現れても、どんな誘惑があろうとも、決して口を開かなかった杜子春でしたが、両親が地獄の閻魔さんに暴力をふるわれる姿を目の当たりにして、耐え切れなくなり口を開いてしまいます。 それで仙人にはなれませんでした。 でも晴れ晴れとした杜子春はこう言いました。 「私は金持ちにもなれなかったし仙人にもなれなかった。何になってもかまわない。人間らしく正直な暮らしをしていきたい」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.11.30 21:43:02
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