絵本「ぼちぼちいこか」 作:マイク=セイラー 絵:ロバート=グロスマン
ここに登場するかばくんは、いろんなものになろうと挑戦しますが、体重が重すぎて失敗ばかり。 それでもくじけず、へこまず、次々と新たなものに挑戦していきます。 それでも、とにかくどれも見事にだめ・・・。 こんなにだめって、ふつうだったら、もうあきらめない? もう嫌にならない? でも、このかばくんは全然おかまいなし。「ま、ぼちぼち いこかー と いうことや。」だそうです。 この絵本はアメリカのものですが、訳された今井よしとも氏が,お得意の関西弁でかばくんののんきさをうまく表現しています。 「訳者のことば」では、「みなさんも、ひとつ、おくにことばに訳して、たのしんでみてください」と書いています。 そうですよね、絵本を読む際、書かれたまま読むのが普通ですが、それを慣れ親しんだ方言に変えて読むと、もっと情感がこもって聞いてる子供も惹き込まれるのではないかと思います。 私の経験上、すご~く気持ちをこめて、なりきって読んだ絵本のほうが、子供の大好きな絵本になる傾向があります。 私は、最近特に自分への挑戦みたいな感じで、いつもいかにうまく読めるか、と読むことに集中して読みます。 つまらずに読む、なまらないように読む。 雰囲気が伝わるような抑揚のつけかたや、登場人物の気持ちを考えて読みます。 子供に読むものですが、そういうチャレンジがあるせいか、私自身がいつも必死です(笑)。