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テーマ:絵本(65)
カテゴリ:教訓のある 絵本
大切な人が死んで、残された人の想いをどうやったら前向きに受け止めることができるか。
また、死に直面した際、死をどうのようにとらえるべきか、ということを絵本を通して感じることができます。 森のみんなに頼りにされていた年寄りのアナグマは、夢の中で長い長いトンネルを抜けてゆきます。 その翌朝、アナグマの友達がアナグマの家に行くと「長いトンネルのむこうに行くよ。さようなら」と書いた手紙を残して死んでいました。 みんなはとても悲しくて、冬の間ずっと心の中の悲しみが消えることがありませんでした。 アナグマは生前、自分が死んでも悲しまないように、と言っていましたが、それはとても難しいことでした。 春になり、みんな外に出れるようになって、行き来できるようになると、みんなそれぞれのアナグマの思い出話を語り合いました。 みんなアナグマからたくさんのことを教えてもらっていました。 アナグマはひとりひとりに、別れたあとでも、宝物となるような、知恵や工夫を残してくれていたのです。 みんなはそれで互いに助け合うこともできました。 そして、みんなは気づきました。 アナグマの残していったものの豊かさで、みんなの悲しみが消えて、思い出が楽しいものに変わっていたことを・・・。 「ありがとう、アナグマさん」 大切な人の死は辛いです。 でも、体はなくなっても、心や魂は残された人の中にきちんと生き続けるのです。 聖路加病院の小児科病棟のプレイルームにこの絵本が置いてあるそうです。 あるとき、8歳のお姉ちゃん、5歳のお兄ちゃんのいる男の子が脳死状態で緊急入院をしてきました。 お姉ちゃん、お兄ちゃんには、「弟の死」の意味がよくわからず、「弟はいつ帰れるの?」とおもちゃを持ってきてあげたりします。 担当した医師やお父さん、お母さんは、「弟の死」をどうやって子供に受け止めさせたらいいのか、と悩んだときに、医師が兄弟に読んで聞かせたのがこの絵本だったそうです。 医師は読んだ後、こう言ったそうです。 「アナグマ君はおじいさんになって死んだけれど、もっと小さいうちに死ぬものもいるんだよ。弟さんはもうじきトンネルの向こう側にぬけて、自由になると思うけど、今だってぐっすり眠っていて痛くも苦しくもないんだ。わかるよね。」 それを聞いた二人は大きくうなずいたそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.03.05 21:43:12
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