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2012.01.12
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明けましておめでとうございましたもいいとこだな・・・。
記事とは言えないエントリーでお茶を濁してました。
あはは。
昨年のこと正月のこといろいろありましたが、すっ飛ばして新しい年に生きようと思います(笑)。

では2012年一発目のエントリー、行ってみよう!!!!(と、本人だけが元気だったりする)

さて、2012年一発目のお楽しみは美術展。
狙いはサントリー美術館と森アーツセンターギャラリー。
(後者は森美術館とは別の施設みたいッスね。良くわからないあの辺のカンケイ。。。。)

両方六本木ってことでハシゴしようと思っていた。
最初に白状しておくと、断念したのだった。

うーん・・・やっぱりこの計画は無謀だった。
幸い自由が利く身なので、国芳の方は日を改めることにした。

で、五十三次です!!広重です!!!!
保永堂版と隷書版(画中の題名が隷書体)、また初摺と変わり図との比較など、盛りだくさんの五拾三次だった。

100枚以上も見てしまうと、流石に個々の印象が薄らぐのは仕方ないとして・・・全体的な印象として、当時のベストセラー的な画が保永堂版だったってことなのかなー。
保永堂版から約15年後に出版された隷書版。
構図やデフォルメも、ちょいと一ひねり。
視点や強調点の推移を思い浮かべて鑑賞するとまた楽しい。

「殿様も犬も旅した五拾三次」というのが副題。
江戸の人々が、犬を代理参りさせてたって知ってた?(かわいー!)
理由があって伊勢へ出向けない人は、犬を代参させていたらしい。
生類憐みの令があったにせよ、江戸の人々が犬を大事なパートナーとしていたことがわかる。

広重さんもちゃんと代参犬を描いていたよ。
白くて賢そうなコ。(後姿だけど)
白戸家のお父さん犬みたいだが、あのコは北海道犬らしいよね。
代参犬もいたけど、子犬が戯れている図もいくつか見受けられた。

その反面猫は一匹も居なかったような・・・・・
広重さん、猫も好きなモチーフの一つで、実はたくさん描いているんだけどね

人々。寛いでいる姿さえ躍動感があって微笑ましい。
描かれている人々がほぼ人足とあってか、特に。
日本って、民衆は肌を曝すのは基本だったようでなーんかそれがイイんだよね
後方に描かれたチッチャイ人の表情も楽しい。
宿屋の階段から降りる足の一部も楽しい。

そうそう、お気に入りはねえ、セット売り(保永堂版)のカバー!!
各所に登場する人々がチッチャく(崩した感じで)登場していて、いかにも期待できそうなパッケージなんだよね。

こうやって見ていると当然所要時間は長くなるわけでして・・・。
いやー、実はもっと時間をかけて見たかったけど、持続できないのが現実かなあ。
キャプションの解説(同じだし)はやけに詳しい。
平日の昼間だけあって、タダ券持ってる方やご年配のご夫婦とかが目立った。
それからイヤホンガイド使用者も多かった気がする。
でも大方静かな雰囲気で良かったが、私のはるか後方に子ども連れがいた。
子どもは2人ともせいぜい小学校低学年で、展示ケースの目線には届かない様子。ご苦労さま。

===========
『殿様も犬も旅した 広重 東海道五拾三次~保永堂版・隷書版を中心に』
於:サントリー美術館
会期:平成23年12月17日~平成24年1月15日
鑑賞当日:平成24年1月5日(会期後半日程)
所要時間:約1.5時間(昼前後)





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最終更新日  2012.01.12 21:03:48
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