音楽夜話。
自分では、自分のことをケッコウな割合で「No Music, No Life」派なのだと思いつつ生きてきたけどココ最近は「自分が生きていくために必要な音源」を探し、購入し、堪能するペースも量もググッと減ってきた。テレビで、カフェで、商店街で、街角で、耳に届く音は、いくらでもあるのに「あっ、コレ!」が少なくなったのは確か。残念だけど全然、耳が積極的になれていないのだ。『Dippin'』Hank Mobley『The Latin Bit』Grant Green『The Very Best Of Latin Jazz』『Latin Operation』Tokyo Cuban Boys『akiko Presents Rockin' Doo Wop, Jump & Jive』最近、買った音源の一部。一部というだけあって他にも何枚か買っているけれどわざわざ「買う」行為に至る音楽は、あきらかにジャズ、しかもラテン系ビバップ系に片寄ってきた、最近の傾向として。夜、寝る時に音が流れていないと上手に眠れないクセがある。音が何もないとチョットまずい(何が)そんな時に流す音が、あるいは休日に本を読む時に流していたい音と↑ここに挙げた音たちはイコールだったりする。そうそう、ドロドロにクセのある音がキツくなってきたとも言えるんだろう。やっぱ耳が歳食ったんだろうな。でも、そのくせ自宅で仕事をする時に「ちょっと乗って仕事をしたい」時なんぞ昔から持ってるヘビメタとかゴリゴリ流してたりもするんだけど。反動かな。単なる懐かしさかもしれないけど。国内ミュージシャンは、もう全然追いつけてない。かろうじてAIの声が気に入ってケータイに彼女の着うたフルをDLしたくらいかも。あと、アンジェラアキや、せいぜい一青窈くらいか。たまたま女性ボーカルを並べたけれどそれは偶然。CDショップの店頭によくある「売行きベスト10」とか見ても、さっぱりワカラン。そもそも名前を何て読んでいいか判断に迷うし。新しい音を仕込むのが、あきらかにオックウになってるだけなんだけどそれを認めちゃう(=歳食った)のがシャクに触るんだろう。「似た音」が2つあるなら、どっちか一つ知ってたらいいやなんて思っちゃうようにもなった。卑怯だけど。「AIちゃんの声、確かにいいけどゴスペル系女性ボーカルならMISIAの方が上手いからMISIAだけ知ってりゃいいや」みたいな。決め打ちしちゃう。J-POPSは、山下達郎と竹内まりあ夫妻にお任せしっぱなし、とか。バラード系なら今井美樹があればいいし、汗臭い系ロックが聴きたいならソウルフラワーユニオンさえあればもう何もいらないし、とかそんな感じ。「これじゃあ、イカンなぁ」などとちょっとだけ思いつつ、午後のオフィスで流しているのはElla Fitzgeraldだったりして、反省する気ゼロなのが丸わかりだったりするわけです。