「ルワンダの涙」
2005年 イギリス・ドイツ1994年4月、アフリカの大地で起こった人類最大の悲劇。生きるための選択は、そこにはなかった。ルワンダ国内の実際に事件の起きた学校でのオールロケを敢行し、虐殺の生存者が映画スタッフとして参加している真実の物語。 「ホテル・ルワンダ」を始め「ラストキング・オブ・スコットランド」等と並び、アフリカの真実を描いて高評価を受けた話題作 海外青年協力隊の英語教師として英国人教師ジョー・コナー(ヒュー・ダンシー)は、英国ローマン・カソリック教会のクリストファー神父(ジョン・ハート)によって運営されていたルワンダの公立技術専門学校〔ETO〕に赴任した。1994年4月6日夜、フツ族出身の大統領の飛行機が何者かに撃墜され、それをきっかけにフツ族によるツチ族虐殺事件(ジェノサイド)が起こる。一夜にして学校はツチ族の何千という難民の為の避難所となった。だが、世界はこの虐殺を黙殺し、治安維持のために派遣されていた国連治安維持軍(UN)は、フツ族に虐殺されるツチ族を助けようとせず、自衛するのみだった。そして国連軍がもうこれ以上難民を保護できないと手を引いた時、ジョーとクリストファー神父は人生最大のジレンマに立たされる。その場所を立ち去るべきか、ルワンダの人々を守る為に立ち上がるべきか。BBCの記者としてルワンダ虐殺を体験したデヴィッド・ボルトンの原案を基に映画化。(データより) この映画は「ホテル・ルワンダ」よりもかなり、そしてとにかく衝撃的だった。国連もどうすることもできない部族間の戦い。後半少女が神父に尋ねる「神はどのように私達に愛を示してくれるのですか?ナタをもったフツ族も愛されているのですか?」返答に少し躊躇する神父。そして最後、神父は自己犠牲をもって愛を示す。エンドロールでは、あんなに悲惨な状況でもその時どうして生き残れたか、というコメント付きのツチ族の人たちの写真が出る。このような史実は、悲しいとか かわいそうとか 残酷とかそういう言葉で簡単に表現できない涙が流れます。