「アミターバ無量光明」玄侑宗久著
齢80を前に肝臓のガンで入院した女性の、闘病、死、そして死後の様子を、患者本人の語りでつづった物語。生への希望を持ち、病と治療の痛みに耐えて過ごす入院当初。徐々に近づいてくる死への不安を、僧侶である娘婿を相手に語り合い乗り越える中盤。やがて死を迎えた主人公は、光となって残された者の間を舞う。「人が死ぬとはどういうことなのか」。この万人の疑問をやわらげてくれる、芥川賞作家と僧侶という二足の草鞋を履く著者ならではの作品である(アマゾンより)母や儀父母が私の顔を見ると必ず口にする言葉は「ボケたら困る。癌は苦しいし、あなた達に迷惑かけないように死にたい。コロッといけたら一番いい。」私は「そう、コロッと頼むね。コロッとだよ!」と笑い飛ばす。と、ま~いつもこんな会話になるので何かの話題提供の為によんでみました。この本には、癌と闘う、とか負けずに頑張れ、というものは無く、死ぬと言うことを受け入れていく感じ。内容は幽体離脱、量子力学、地獄と天国、魂の存続など色んな視点から見ていてちょっと面白かった。