花粉症と寄生虫
冬から春にかけてマスクを装着している人をよく見掛ける。猛威をふるっていた流行性感冒の勢いも下火になりそろそろ花粉到来の時節である。いや、もう来てるんだよね。朝、起き抜けなど目鼻がムズムズ。思考能力にも影響があるようで、なんだか気だるくぼけーっと無気力になる。そんなわけで同じマスク姿という水面下その装着の理由は「感冒の予防、対策」から「花粉の予防、対策」へと移り変わるのである。自分と花粉症との付き合いはかれこれ22年にも及ぶ。当時はまだ花粉症なんて言葉は影も形も無く高校の健康診断で“アレルギー性結膜炎”などと診断され「なんじゃそれ?痛くも痒くもないのに結膜炎?」けっ!と笑い飛ばしたのも束の間、あれよと言う間に症状が重篤化し痒いの痒くないのって目が開かない。ヒドい時など白目部分が,ブヨブヨと腫れ上がり盛り上がってくる。更に、目のみならまだしも、鼻がムズムズクシャミ連発くらいはまだまだ序の口。そのうち、息をすることはおろか詰まったパイプの如く進退不能となり「今現在、強盗になど押し入られ、口にガムテープなぞ貼られた日にゃ 確実に窒息」という状態になる。四六時中情けない鼻タレで楽しみのひとつであるお食事に挑んでみるも、味など分からずもはや唯一の酸素吸入口となったそこに食い物を含みながら同時に呼吸もせねばならんわけで汚れた池の水面近くで苦しげに口を開ける鯉さながらパクパクやりながらの味気無い作業と成り下がるわけである。なにしろ辛い。しかしながら、この辛さというもの、経験した者にしか解らず例え百の言葉を並べ表現したところで到底他人には理解して頂けない。ここに花粉症の本当の辛さがあるように自分は思う。ところでこの花粉症、どこかで聞いた話によると体内に寄生虫が宿ると、この辛く苦しい症状が出なくなるという。というのもこの症状が出る仕組みというのが、花粉という異物に対し体の免疫系が過剰に反応し、伝達物質として働くヒスタミンという物質が細胞を刺激する為に起こるものなのだけど寄生虫が体内に入ると、この免疫系に何かしら影響を与えるらしく症状が出なくなるというのだ。と言ってもこの話、いつ何処で聞いたかも覚えておらず記事を書くにあたって詳しく調べてみたりなど面倒なので致しておらんので、真意の程は明らかでない。「物事全て、当たって砕けろ!」 といった精神の方は試してみるもよし。但し、当方は一切責任負わないので悪しからず。花粉症から全く話はそれるが、寄生虫って興味深い。普通に生活を送っていたら、なかなかお目にかかれない未知の生物である。と、今回これが言いたいが為に、この記事を書いたようなものである。わはは。回虫サラダ、回虫パスタ、ちゅるちゅる。ヲシテネ。一日一生友人である上海リーさんのブログ。まだ立ち上げたばっかだけど、よろしゅうに。