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2009.02.07
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カテゴリ:環境問題
低炭素社会の実現に関する公開シンポジウムに行って来た。

いまのままでは更に温暖化が進むことについてはすでに国際的に合意されている。
その前提で、気候変動や温暖化に関する国際交渉の現状、日本政府による中長期目標、さらに企業や地方自治体の取り組みについてのレクチャーなどが行われた。

開会挨拶のあと、IPCC議長パチャウリのビデオメッセージ。AR5の内容について、WG間の調整を一層進めること、分野横断的な研究を更に進め、適応策と緩和策をうまくバランスさせることなどを述べ、また日本の取り組みや先端技術を高く評価していた。

次の小宮山さんの話は面白かった。
欧州の長期目標である2050年までに1990年比CO2の80%削減は誰も実現可能だと思っていない。
でも、小宮山さんはだからこそ「行動の構造化」を進めるべきだと解く。

行動の構造化とは知識の共有を進めること。

いまは「知識の爆発」の状態、
すなわちあまりに多くの知識が存在(散在)する。
           ↓
   自分の周りの知識しかわからない状態
           ↓
     GPと知識の共有を進める   (一方)知識を要素に分解
            ↓                
        知識の統合化へ     ↓
           ↓                        
          行動!←←←←再構成                

小宮山さんは例としてエコハウスである小宮山ハウスを挙げていた。

部屋を暖かくするには暖房の性能向上を考えがちだが、実は断熱をするほうが効果的である。窓ガラスを二重にしたら断熱効果でかなり省エネになったという。しかし既存の住宅に二重窓を取り付ける技術は容易ではない。

この知識(二重窓の断熱効果)を共有し、知識を要素に分解し、再構成し、既存の住宅へ簡単に取り付ける技術を開発する(行動)。こうしたことが環境と経済の両立(ああ、この言葉はいまでも微妙なんだっけ?)へと結びつくという。

松橋さんは128のオプションから実現可能性の高い将来シナリオを提示。
一方井さんはスターン報告書、欧州の動向を。
(このあたりから眠気が・・・・ショック)

パネルディスカッションはディスカッションではなく、
各自の立場からのミニプレゼンとなってしまったのが残念。
メディアの日経の方からは「温暖化についての懐疑論はあるものの、査読つき論文での温暖化に対する否定はひとつもない」とのこと。

最後のほうで、一方井さんが付け加えた「対策については修正しながら進めばよい。日本人は最初から完璧を目指しすぎる」とのコメントが印象的だった。








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Last updated  2009.02.09 00:52:50
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