地球温暖化と異常気象
世間ではクリスマス気分満開のようだ。まぁ、例年のような寒さがないので何かイマイチピンとこない点もあるが、それでも町へ繰り出すとあちこちにリースやツリーが飾られ街は若干華やかになる。寒さを感じない冬、というのも変な話だが地球の気候は年々温暖化しつつあるようだし、温暖化ってそんなものなのかなと考えてしまう。僕はこうした気候にはあまり頓着しない、というか頓着できない質なのでさして気にはならないが、ちょっとでも暖かだと『異常気象だ』『温暖化だ』という感覚の方が気になって仕方がない。僕が生まれ育った町や今住んでいる町は比較的温暖な場所にあるため雪国のような雪かきをすることはないけれども、僕が小学生の頃は年に1~2度は結構雪が積もった記憶があるし、そうした頃に比べれば徐々に暖かになってきているのかも知れない。学術的に地球の気温が年々上昇しているというのは確かな話であり、疑いようもないのだけれども恐竜が闊歩していたジュラ紀などに比べればうんと涼しいわけだし、マンモスが闊歩していた氷河期に比べればうんと暖かい。問題となっているのはここ数十年の急速な気候の変化、ということなんだろうが、そうしたことはさておき何でも『異常気象』だというのは気が引けて仕方がない。地球は生き物なんだし、人間が登場してからのわずかな期間にその生態系が大きく変わってしまったのは反省しなければならない。しかし文明を捨てて地球を守ることも人間にはできない。『英知』と呼ばれる人間の知性や理性をもって環境に配慮した生活を続けていかねばならないのだろう。来年2月16日には奇しくも京都議定書が発効される。何ができるのか、はそれぞれ違うと思うけれども『異常気象』と騒ぎ立てる前に地球の生い立ちや自分にできることに対して思いを巡らせてみるのかもいいのかも知れない。