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ドッグトレーナー修行34
ふとしたこと35
犬にやさしいモノ2
my dream4
K9ゲーム19
エイゴの勉強1
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3ヶ月間いっしょに勉強してきた生徒さんも今日で終わり。「もっと犬の気持ちを知りたい!」との生徒さんの泣きそうなくらい真剣な言葉にはっとする。まだまだ勉強中だもの。わからなくても当たり前。でも、「知りたい!」という気持ちがあれば、きっとわかるようになるよ。プロのドッグトレーナーだって、同じ。1年目よりは2年目が、2年目よりは3年目の方がずっとわかるようになっているけれど、100%ではない。特に自分のうちの子だったら、だいたい何を考えているかわかったりするけれど、それでも言葉が話せたらなぁ、と思うことだってある。大切なのは、わかろうとする気持ちを常に持ち続けること、なんじゃないかな、と思いました。勉強したから、経験があるから、と過信せずに、まっさらな気持ちで目の前の子と向き合うことで、たくさんのことを犬が教えてくれるんだと思いました。素直な気持ちを忘れずにいたいね ☆
2007/03/15
先日のダンバー博士のセミナーで心に残った言葉がいくつかあるが、「犬は声よりも手の動きに注目してしまうから、声⇒0.5秒⇒手の指示とすることで、 手の指示を外していく」という点もその一つ。ドライブ中、音楽DVDを見ていた時(そんな思わぬ時に)、これを体感しました。相方の電話中、しばらく音を消して映像だけを見ていたのですが、うん、なるほど!何度も見ているDVDですが、いつも見えていない映像がバンバン目に入ってくるのです。あれ?こんな場面あったっけ?こんなにきれいだったっけ?私の場合は、いつも音ばかり聞いていて、映像は二の次だったのですね。見るのも聞くのも両方できているつもりでも、実はどちらかに偏っているのです。犬だって同じ。ちゃんと見ているし、ちゃんと聞いているように見える。でも、きっとどちらかに偏っているのです。「わかっているはず」と思わず、時には疑うことも大切なのです。
2006/07/22
イアン・ダンバー博士のセミナーに行ってきました。今回ダンバー博士が強調されていたのは、「罰」の使い方。罰とは何をさすのか?罰を与えることは悪いことなのか?罰は効果があるのか?ダンバー博士は「ほめるしつけ」で有名ですが、「罰」も使います。ただし、罰=痛みや苦痛を伴うものではない、という点が重要な所。一般的には、まだまだ「罰」=たたく、蹴る、と誤解されがちなので「罰」=「悪いこと」ととらえられがちです。そうではないんです。「ごほうび」 ⇒ それをすることでその行動が増えるのであれば、それはごほうび「罰」 ⇒ それをすることでその行動が減るのであれば、それが罰なんです。ちょっと難しく聞こえますが、要は犬がどう受け取っているか考えなさいということ。人が勝手に「ほめる」「おやつ」はごほうび、「NO」「たたく」は罰のように分類しがちですが、名前を呼ぶだけだってごほうびにも罰にも変わり得るんですね。 私、実はまさにこの問題にここ最近悩んでいました。なんてタイムリー。「ほえ」「かむ」などの好ましくない行動が出てきた時にどうしても罰を与える必要が出てくるが、叱っても大抵はその行動は収まらない。叱られたら怖いからその場ではやめるだけ。その行動がいけないことなのだとは、理解できていないんですね。だから大声で叱ったり手をあげたりはできればしたくない。だけどそれに変わる方法は?どうしたらいかに早く「いけないこと」と教えてあげられるのか、悩んでいました。何が効果的な罰なのか、ヒントをいただけたセミナーでした。(ダンバー博士いわく、罰はSoftでSweetで効果的であるべきだ、と! 大声出す必要も、手をあげる必要もないんです。ステキ!)トレーニングの手法に頼るのではなく、考え方を学ぶことはとても大切です。
2006/07/09
初めてドッグランでぶち切れてしまいました。なんと、ドッグランに入るなり、ベンチに座っている人、そしてお尻のにおいをかぎに行った凛にマーキングをしたんです・・!飼い主さんは人や犬にマーキングをすることがどれだけ深刻な問題かわかっていないご様子。「ごめんなさい」とは言ったものの犬を止めない。足にかけられた女性はびっくりして何も言えずにいました。私もぐっとこらえたのですが、そんなことがあっても犬をコントロールしようとしない飼い主さんに腹が立って、数分後こらえ切れずに言いました。ドッグランに入らないでくれ、と。 あり得ない。あり得ない。人の足にマーキングだなんて。犬に向かってマーキングだなんて。そして、「ごめんなさい」で済ませ、犬をまだコントロールしない飼い主さん。あり得ない。。 きつい言い方をしてしまったことを後から少し後悔しつつも、でもあんな状態でドッグランへまた来ても、同じことを繰り返すだけだろう。はっきり言うのも親切だと思ったのと、怒りを抑え切れなかったのと両方だ。犬には悪気はない。犬に文句を言ったのではない。私の叱責は飼い主さんに向けたメッセージなのだと気づいてくれただろうか。。この方に限らずですが、男の子はマーキングして当然と思ってないだろうか。ちゃんと飼い主がリーダーシップとれていて、トイレのしつけをしていれば男の子だって、飼い主の許可なく勝手におしっこをすることなんてないのに。(本当はドッグランのような公共の場でおしっこをすること自体問題だと思っています。 それが木やベンチに向かってでも。) はぁ。ブルーになって帰ってきて、即マーキングされた凛をシャンプーしました。凛は顔にかけられても、気づいてるのか気づいてないのか、へらへらモード。おいおい。こういう時は怒ってほしいんだけどなーー。いい子に育ってくれたのか、何なのか。。^^; あぁ、、こんなに感情的に、こんなに怒りを感じたのは久しぶりです。やっぱり自分の子がマーキングされたのは、許せなかった。相手の方が知識不足で悪気がないとわかっていても許せなかった。やっぱり凛は私にとって特別な存在なんです。# Negativeなblogでごめんなさい。
2006/07/08
「3回以内」のルール3秒以内に拾って食べればOK・・という話ではありません。 3回以上失敗させてはいけない、 というのは犬のトレーニングの鉄則。英語を習い始めて、これを痛感しました。1回目。 全く聞き取れない。 困った顔をしていると、もう一度ゆっくり話してくれた。2回目。 ゆっくりなので単語は聞き取れた。 でも、やっぱり質問の意味はよくわからない。 わからない部分は予測して答えてみたが、間違えているらしい。3回目。 私でもわかるやさしい単語で言い換えてくれた。 おぉ、そういう意味でしたか!と自信を持って答える私。 「Good job!」と笑顔とオーバーアクションでほめてくれる先生。正しく答えられてほめられる!いえーーい。わかるじゃん、私。と調子にのる。 でも、、、3回目もわからなかったら?多分、「この先生はわかりにくい」「この先生は嫌だな」と思ってやる気をなくしてしまっただろう。わかるように教えることの大切さ、が身にしみるレッスンでした。 犬のトレーニングも同じ。3回以上失敗をさせないように、とはよく言われますが、3回以上失敗したらやる気をなくしてしまう「犬のきもち」がとてもよくわかったひと時でした~。 # たどたどしいながら、そんな話を先生にしてみたら、この映画をすすめられました。Horse whisper(邦題:モンタナの風に抱かれて)ロバート・レッドフォードの昔の映画のようです。この映画になぞって、私はDog whisper だと言うのですが・・。どういう意味だろう。見てみないと。。
2006/02/08
私のコンプレックス。それは英語。今年こそは克服するぞ、とスクールへ通い始めました。 さて、既にレッスンも4回目。4人の先生に会った訳ですが、共通して言えるのは、みんなほめ上手だということ。私の(かなり)たどたどしい英語でも、質問すれば「Good question!」とほめられ、正しく答えられると「Excellent!」「Good job!」とほめられる。レッスンの最後のレビューでも、今日はorieはこんなことができたここがよかった、と必ずほめ言葉から始まるのだ。うまくできなかった点は、「次回はここも頑張ろう」と最後にプラスされるだけ。うーん、欧米人の習慣なのか、そういう教育をされているのか、はわかりませんが、これがやる気にさせてくれるのです。どんなにうまく話せなくても、がんばろうと思えるのです。 あぁ、私達の仕事も同じだなぁと思いました。犬に対して、飼い主さんに対して、「それでいいんだよ」という小さなYesを積み重ねていくことで、大きなYesをつくるということは皆意識していますが、改めて自分が何かを習う立場になると、それがよくわかります。 英語の克服だけでなく、大きなプラスになりそうです。 あとは、継続は力なり!1年間頑張って続けるぞー!これも犬のしつけと同じ。習慣になるまで続けなければ意味がないのです!
2006/01/26
2006年に入って早々ですが、ずっとトレーニングをしてきた子が卒園したり、新しく3ヶ月の子犬が入園したり、トレーニング中の子が1歳を迎えたり、とたくさんの出来事がありました。こんな風に犬の成長をいっしょにお祝いできるのってすてきだな、と素直にうれしく思います。だって、人間の子供だったらその時々で親戚や友達がお祝いしてくれるけど、犬の成長をいっしょにお祝いしてくれる人なんてあまりいないですよね。誕生日カードを書いていて、ふとそんなことを思ったりしていました。
2006/01/15
私の仕事はドッグトレーナー。普段は日中のみお預かりをしてトレーニングをしている訳ですが、もう1つのお仕事として、お家の事情や旅行で泊りのお預かりをしている犬達といっしょに過ごすことがあります。 そんな時に大切にしているのが、1頭1頭とのコミュニケーション。最初の30分~1時間は、できれば1頭ずつ同じ部屋で過ごして、「今日はいっしょにお泊りしようね」のあいさつの時間をつくります。何より、お泊りという犬にとってはストレスになこの出来事を、できる限り楽しいものに変えてあげたいから。 何をする訳でもなく、座って書き物をしたり、時々触れ合ってみたり。中には怖がりな子や人にほえたりかんだりする子もいるので、そんな子にはまずはハウス越しだったり。その子の性格やその日の状況によっても過ごし方は違ってきます。まずは私という存在に安心してもらうことが目的です。 そして、もう1つ気をつけていること。この短い時間の中で、きちんとリーダーシップをとること。もちろん押さえつけたり怒ったりなんかはしません。ただ、毅然とした態度で、相手を尊重しつつきちんと接してあげるだけ。言葉で表現するのは難しいのですが、なでたりいっしょに遊ぶ中でも行過ぎたらすぐに止め、落ち着いたらまたこちらから再開するなどちょっとしたことなのかもしれません。相手が何度も試してこなくなるまで、続けて関係づくりをするようにします。その場限りの関係ではなく、その日1日を安心して私にすべてをまかせてもらうためにはただ楽しく遊んであげるだけではだめだと思うのです。 長年いっしょに暮らす飼い主さんにはもちろん勝てませんが、30分でも1対1で濃厚な時間を過ごすことができれば、信頼関係は築けます。そんなことを犬から教えてもらう30分でもあるのでした~。 今日出会った犬達に感謝しつつ、おやすみなさい。
2005/11/27
今日は本当に良いお天気で、近所の公園にも人がたくさん!ジョギングする人、遊具で遊ぶ親子、そしてもちろんワンちゃんのお散歩。 チャンス!とばかりに子どもが苦手な犬達を連れて、公園へ。子ども達はとても協力的で、犬が怖がらないようにしゃがんでくれ、上手にフードをあげてくれました。感謝!ですが、、、逆に「ごめんなさい。トレーニング中なので・・」と言わなければならない場面もいくつか。残念なことに「犬の気持ち」をご理解いただけない人がいるのも事実なのです。 こんな思い込みをしていませんしょうか?・犬は人に声をかけられたらうれしい、なでられたらうれしい・犬は他の犬と会うのがうれしいちょっと待って!あなただったらどうでしょうか?・突然知らない人に囲まれたら・・?頭をなでられたら・・?・犬嫌いなのに、犬が急に走りよってきたら・・?ほえられたら・・? 人間だって、犬が好きな人もいれば犬が嫌いな人もいます。また、どんな人とも仲良くできる訳ではなく、好きな人、苦手な人もいます。犬だって同じなんです。人が苦手だったり、犬が苦手な犬だっているんです。まして、トレーニング中の犬達は、それを克服しようとして頑張っているのです。 どうか、トレーニング中の犬を見かけたら、かわいいな、と思っても遠くからあたたかく見守ってあげてください。あなたが犬連れだったら、飼い主さんに近づけてよいか聞いてみてほしいのです。もし、さわることを断られても気分を害さないでいただけたらと思います。そしてもし、飼い主さんの方から声をかけられたら、フードを手からあげたり協力をしてあげてほしいのです。 誰に向けて、、という訳ではありませんが、今日の心の叫びでした。こういった考え方を普及させていくのも私達の仕事の一つだな、と思う秋の1日でした。
2005/11/02
とある公園に、いつも同じ場所で結構長時間座って、ノーリードで犬を自由にさせている方がいます。そして、決まってワンワンと激しくほえています。(ノーリードについては当然のこととしてここでの議論は省きます)ちょっと暇だったので、今日は興味本位で観察してみました。 ----- まず気づいたのは、この犬の行動範囲。飼い主さんから50mくらいは離れて行動しているでしょうか、かなり行動範囲は広いです。ですが、絶対にこれ以上は行かないという見えない境界線があることがわかりました。そして、そのエリアに犬が入ってくると、そこまで行ってほえかかります。小型犬とはいえ、ノーリードの犬がほえてきて、飼い主さんがどこにいるかもわからない訳ですから(犬がほえていても飼い主さんはやってきません。。)ほえられた方は、無駄なトラブルを避けるために大抵その場を離れます。とこんな具合です。 -----これって、完全に「番犬」ですよね。この犬が勝手に決めた「自分のテリトリー」があって、そこを守っている訳です。たちが悪いことに、ほえたらみんな逃げていくからさらに強化されていくのです。うーん、毎日のように同じ場所に長くいるせいからなのか。公共の場であるはずの公園を自分のテリトリーにしてしまったのですね。飼い主さんはこのことに気づいていないのでしょうか。。----- そこで実験。ほえる犬に向かって、凛といっしょに歩いてみました。Heelをさせて、私と凛はほえる犬を完全無視です。すると、飼い主さんの方までちょっと戻って、そこでまたほえ始めました。ぷぷ、この犬案外弱虫だな、と思いつつさらに歩いていくと、さらに飼い主さんのすぐ近くまで戻って吠え出したのです。かなり動揺して吠え続けている感じ。# ちなみに犬が自分の近くまできて、ようやく飼い主さんは叱っていましたが、 まったく効果はないようです。。ほえは止まりやしません。 それから、飼い主さんには悪いなと思いつつ、少し離れた所に背を向けて座ってみる。しばらくは吠え続けていたものの、飼い主さんがなだめたのか数分後おさまりました。5分くらいは座っていたかなぁ。再度近くを通った時はほとんどほえませんでした。しばらくテリトリー内に座っている姿を見て、ようやく、私達は危害を加えない存在だと理解してくれたのでしょうか。-----興味深い結果でした。何気ない人の行動が、犬の行動を強化もするし消去もすることを、改めて実感です。ほんとこれをいい教訓として私も気をつけないと。 ----- 凛は誘惑のHeelのいい練習になりました~。えらかったぞ!
2005/09/23
今日の担当犬の練習は「誘惑」の練習。誘惑とは・・?わかりやく言うと、ドッグランで犬やボールがたくさんで「遊びたーい」という時にもStayやComeができますか?という練習です。-----とはいっても、ドッグランで指示に従えるのはかなりの上級編。まずは、Stay(マテ)をかけて、周りを人が動く練習から始めます。これ、簡単そうで子犬にとっては結構難しいです。人につられていっしょに動いてしまわないように、最初は1歩だけ下がってみたり、それができたら周りを回ってみたり。次のSTEPとしては、Stayの時にボールやおもちゃを投げてみたり、ボールがある場所でComeで人の方に呼んでみたり。・・と誘惑の種類はここではあげられない程たくさんありますが、それを「弱い誘惑」から順番に練習していくのです。ドッグランでもComeができるようになる日を夢みて! ----- 今日は練習の前に、ちょっとしたゲームをしてみました。この子の前に・あひるのおもちゃ・ピーピーなるおもちゃ・フードが入った器・おやつが入った器・飼い主さんを並べて、「OK!」を出してみるのです。結果は・・飼い主さんが一番最後で「OH!NO!」という感じだったのですが ^^;誘惑の練習の前に、何がこの子にとって一番の誘惑なのか試してみるというのもおもしろいですよね。フードがあってもおもちゃがあっても、絶対自分のところに来るはず!という方はいらっしゃいますか?(子犬だったら、どちらかというと来ない方が普通です。ご安心を。。)ぜひお試しあれ。
2005/08/27
久しぶりにトレーニングのお話を。トレーニングをお引き受けする際に、「ごはん日記」をつけることをお願いすることがあります。朝昼晩、何gあげて何g食べたか?(おやつも含みます。) なぜか? ----- 犬にトレーニングを楽しんでもらうために、必ずごほうびを使うからというのが大きな理由の一つ。ごほうびは、ボールでもなでてあげることでも、その子の好きなことは何でもごほうびになりえるのですが、パッとあげられてほめられていることが犬にとってもわかりやすいので、フードやおやつを使うことが多いです。(トレーニングが進んでくれば、フードを使わずにボールで遊んでいる間に 教えたりすることももちろんあります!) ----- そして、もう一つの大きな理由が、飼い主さんの犬への接し方を変えていただくこと。・食べなかったら「どうしたの?」「食べなさいね」と心配して声をかける・食べなかったらトッピングを足してあげる・食べなかったらいつでも食べれるように出しっぱなしにしてあげる・ごはんを食べないので、人間のごはんを少しわけてあげる・何のごほうびでもなく、何となくごはんをあげるetc・・そんな行動が犬を「食べない子」にしてしまっているかもしれないのです。ごはんが目の前にあるのに食べないなんて、野生では生きられません。(お恥ずかしながら、昔実家で飼っていた犬がこうでした・・)それがトレーニングにどう影響してくるかと言うと、別にごはんなんていつでももらえるし・・という生活をしていると、何かを学ぼうとする意欲も出てこないですし、そんな状態でトレーニングをしても犬は楽しくありませんよね。それともう一つ問題なのは、「このごはんは食べたくない」という犬の要求に知らず知らず人間が従っている点です。多分ごはん以外でも、きっと犬の要求通りにおもちゃをあげたり散歩に行ったりしていることが考えられるので、ごはんがなあなあになっている方には「犬への接し方」についての考え方を変えていただくようにお話したりします。-----そんな訳で、ごはんをきちんと食べられるようになるまでは、トレーニングを開始できない、という判断をすることもあるのです。犬がかわいそう・・と思われる方もいらっしゃるのはよくわかるのですが、実際にごはんのあげ方などの、生活の中で犬への接し方を変えるだけで、犬が変わってくるのが一目瞭然ですから!「何が本当に犬のためなのか?」 を飼い主さんに考えていただくのも、トレーナーの大切な仕事だと感じる今日この頃でした。 ※誤解がないように追記します。 子犬にはあまりいませんが、中には本当に食が細かったり病気で食べれない子もいます。 必ずそういう点がないか事前に確認してからごはんのあげ方を 変えるように注意しなくてはいけませんので、お気をつけくださいね。
2005/08/21
ドッグトレーナーという仕事をするようになって感じたこと。犬といっしょに暮らすということに対する価値観は、人それぞれだということ。 良い悪い、正しい正しくない、ではなく価値観が違うのだ。・犬を「飼う」と表現することに抵抗を感じる・地面に落ちたごはんでも気せずあげる・留守番をさせるのはかわいそう・治らない病気の時は安楽死させる・水道水ではなくペットボトルの水をあげる・トイレを失敗したら機嫌が悪くなる・犬は家の中には入れない・公園でリードをつける必要はない・ドッグランが好き・噛まれたのでショップに返した・犬のごはんは安いものでいい・子どもをつくらせたい・引越し先で飼えないので人に譲った・犬だから吠えるのは当たり前・同じベッドで寝る・犬を飼うので仕事をやめたあえてまとめることなく、自分のことや見聞きしたことを書いてみましたが、言い換えると、どこまで自分自身や自分の子ども、つまり人間に近い存在として考えるか、ということかもしれませんね。あなたはいっしょに暮らす犬に対してどんな価値観をお持ちでしょうか?上にあげた中にもいくつかありますが、、、命を大切にしない価値観や、明らかに犬の健康や精神を害している場合は、正しい知識を提供するという形で反論したいと思います。知らないだけ、という場合もありますから。でも、基本的には相手の価値観を受け入れた上で、その犬がその家庭で幸せになるにはどういうトレーニングをしたらよいか、なんですよね。私達が考えなくてはいけないのは。犬以外にもすべてに対して言えることですが、自分の価値観がすべてではない。意識しないと、つい忘れがちです。常に意識しないと、と肝に命じる今日この頃でした。
2005/07/18
「ほめるトレーニング」で有名なダンバー博士のDVDダンバー博士の”こどもは名ドッグトレーナー”(DVD)を見ました。子どもだと、犬の気持ちが見えていなかったり、犬が言うことを効かないとイライラしたり、犬への指示もあいまいになったりしがちですが、ちょっと待って。それって大人だって同じ。人の振り見て我が身を・・です。ダンバー博士のDVDは、しつけの「方法」を教えるマニュアルではありません。しつけの「考え方」を教えてくれるDVDなんです。見る方には、ダンバー博士の「なぜそうなのか」という言葉に耳を傾けていただきたいと思います。犬と生活されている方、これから犬との生活を始めようと思っている方にはオススメです! 私も自宅でのトレーニングを行うことがありますが、子どもの存在は時には悩まされることもしばしば。でも、子どものトレーニングに感動することもしばしば。マテの練習中に、私達が考えもつかない誘惑を作り出したり、このDVDにもあるように大人よりもずっと上手に犬を誘導できていたり、子どもは本当に名ドッグトレーナーなんです。犬が本当に好きで、よく犬のことを観察してあげている子は、間違いなく名ドッグトレーナーになれます。 先日、こんな場面に遭遇しました。公園のベンチでマテの練習をしていた時のこと、サッカーボールが急に飛んできたんです。その時子ども達は大して気にしていないようだったのですが、それを見ていたお母さんが「わんちゃんにもちゃんとごめんなさいって謝りなさい」と言ってくださったのです。とてもうれしい出来事でした。やはり親が犬に対してどう思っているかを子どもは感じて育つのだなぁ、と実感する今日この頃。前述のように言い例もあれば、逆に犬を見て逃げたしたり汚い言葉をかけてくる子どももいます。どう接してよいかわからずに、遠目で見ている子も意外に多いです。ダンバー博士もDVDの中でこう言っています。----------------------------------------------------------------子どもと犬のコンビは、すばらしくうまくいく場合もあれば、逆効果の場合もあります。親は子どもに犬を与えて、そのままほうっておいてはいけません。子どもと犬だけでは失敗することもあるからです。でも、子どもが犬が本当に自分のものだと感じれば、ごはんの世話やトレーニングをすすんでやるようになります。---------------------------------------------------------------- 犬がいる家庭でも、犬がいない家庭でも、子ども達にはみんなに犬を理解してほしい。このDVDにあるような、子どもだけのトレーニングができたらすごいだろうなぁ。とっても難しいことですが、いつか実現させてみたい夢の一つです。
2005/05/23
「うちの子をほかのわんちゃんと遊ばせたい!」子犬を飼い始めたばかりの方の多くはこう思うだろう。でも、トレーナーとしては「ちょっと待った!」と言わざるを得ない。犬同士の遊びから、あいさつの仕方、噛み加減、遊び方なんかを覚えていくので、ものすごく重要なのですが、ここで重要なのが相手なのです。上手に遊んでくれ、できれば指導もしてくれるような相手がBEST。でも、なかなかそういう相手がご近所にいる訳でもなく、それを見分けるのは難しい。そこでオススメなのが、ようちえんやパピーパーティーです。トレーナーがその子の性格を見抜いて相手を選んであげらることができれば、きっと犬社会へのデビューは大成功になるでしょう。そこのスタッフ犬など、年長のわんちゃんがいっしょならなおよしです! ちょっと話がそれましたが、上のような理由があって「犬のようちえん」に来たばかりの子は、スタッフ犬やようちえんに長くいる子、それからパピーの中でも遊び上手な子を選んで犬社会へデビューさせます。私の担当の子も、ここ何回か「楽しく遊べる相手」と遊んで犬同士のおつきあいがとても上手になったので、今日は逆の相手にチャレンジ。今日のお相手は「遊ぶのが嫌な大人の子」です。というとちょっと語弊がありますが、嫌だというサインを出しているのにしつこく遊びに誘ったり一方的に手をかけてきたりすると、怒ってあげることのできる子なのです。元気のいいパピーは大抵みな怒られて、「自分が遊びたい時にいつでも遊べる訳じゃないこと」「相手が遊んでいいサインを出しているのか、遊びたくないサインを出しているのか」などを学ぶのです。パピーちゃんは一度怒られて理解すると、「遊びたくないサイン」を出している犬には遊びに行かなくなります。# 一つだけ注意。 「犬同士の遊びは楽しい」⇒「誰でも遊べる訳じゃない」の順番が大切です。 一番最初の相手がこの子だと、犬嫌いになってしまう可能性もあります。 ところが!今日この子に会ったパピーは、なんと最初から一歩も近づこうとしません!こわがる訳でもなく、ちゃんとこの子が「遊びたくないサイン」を出していることを理解していたのです。タイトルに「勘のよいこ」「勘の悪い子」とかいてしまいましたが、まだ犬同士のおきてを学んでない子犬は勘が悪くて当たり前。でも、この子は怒られなくても察することができる子でした。とってもセンシティブな心の持ち主のわんちゃんなのでした。きっとオーナーさんの気持ちも上手に察してあげることのできる子になるんだろうな。 この子には、きっと見せかけの「ほめる」「怒る」は通用しません。この子に限らずですが、ちょっとした言葉も行動も本気で接していかないと犬には伝わらないということを、改めて思いおこさせてくれたことに感謝です。
2005/05/06
ものすごく基本的なことですが、最近トレーナー仲間と「犬のしつけって何?」という話をすることがあります。表面的には、オスワリやマテなどの指示を教えることのように思われがちですが、誤解を恐れずに言ってしまうと、そんなのは二の次なんです。特に私達が主にトレーニングを行う6ヶ月未満の子犬達は。じゃあ、犬のしつけって?私なりの言葉で書いてみますが、「オーナーさんとワンちゃんのおやくそく」だと思うのです。生活していく上で、オーナーさんとワンちゃんはたくさんのおやくそくが必要になります。例えば、・トイレはトイレシートでする(もしくは外で)・ごはんは「よし」というまで待つ・扉は飛び出さない(オスワリで待つ)・飛びつかない・人がごはんを食べている時はハウスで待つ・散歩はリードをひっぱらないなどなど・・各家庭でおやくそくの内容は違ってくるでしょう。私達トレーナーは、オーナーさんがワンちゃんにその「おやくそく」を教えるお手伝いをする役割なんです。(言葉の通じないワンちゃんに何かを教えるというのは、 特に初めてワンちゃんを飼う方は難しく感じる方が多いですね。)あくまでもオスワリやマテはその「おやくそく」の中で必要になってくるので教えていますが、その指示を覚えたとしても生活の中で使っていなければ全く意味がないんです。だから、オーナーさんがワンちゃんとどんな生活をしたいのかによって、そのワンちゃんへの「しつけ」の内容も変わってくるんです。 警察犬の訓練所でも、何かの試験の指導をするしつけ教室でもなく、私がやりたいのは家庭で暮らすワンちゃん、それもまだ「おやくそく」を覚えていない子犬のトレーニング。10年以上いっしょに暮らす上で、最初の1年(人間で言えば成人まで)にきちんと「おやくそく」を覚えることができれば、その先ずっと楽しくそして楽に過ごせることができるんですよね。 私も凛を迎えてまだ5ヶ月。自分が感じてきたことをオーナーさんにうまく伝えていければいいな、と思います。
2005/04/27
今日は担当犬のチェックデー。普段は同じ教室にはいないトレーナーさんに、犬の状態やトレーニングの進捗をチェックしてもらうのです。自分でも気付いていたけれど、それほど大きな問題ではないと思っていた点を指摘され、若干の軌道修正をすることに。どうしても毎週見ている同じ教室のメンバーは、「前よりよくなっている」「目標に近づいている」という点に注目しがち。でも、いつも見ていないメンバーから見たら、今日のその子の状態を評価することになる。 今日のことは日常のヒトコマの出来事ですが、今後の教訓にしたいと思います。日々犬達はいろいろなことを学習して成長している。特にパピーの変化はとても大きい。「前より」という見方は捨てて、常に「今のこの子の問題は何か」を見つめ続ける努力が必要なんです。線ではなく、点の視点が重要。
2005/04/26
「犬は犬同士で遊ぶもの」と思っている方が多いなぁと感じる今日この頃。それは事実で、本来犬は犬同士で遊ぶのがとても好きな動物だと思うのですが、子犬の時に社会化できていなかったりすると、犬同士でうまく遊べない子も多いのが事実。犬が恐くてほえてしまったり、犬との遊び方がわからなくて、相手が嫌がっていても遊びに誘ったり、噛んだら痛いところを噛んで、相手に怒られてしまったり、興奮しすぎてうなってしまったり、、、その子によって様々ですが、犬同士でうまく遊べない子は案外多い。それなのにドッグランに行ったりしたら、場合によっては犬も人間も危険です。 でも、そういうのって私もトレーナーになるまではわかりませんでした。その子が犬と遊べるのか?遊べるようになるにはどうしたらよいのか?やはりある程度の知識といろいろな犬を見てきた経験が必要です。ドッグトレーナーの仕事は、オスワリなどを教える以前に、その子の性格や抱えている問題は何か、オーナーさんに教えてあげることなのだと最近つくづく思うのでした。「犬はこういうものだ」という固定観念を持って接していたら、実はその子は全然それが好きじゃなかった、ということだってあるのだから。その子の一番の理解者、そしてそれをオーナーさんに伝えてあげる翻訳者になりたいな、と思うのでした。
2005/04/04
私の仕事は、主に子犬のトレーニングなのですが、フードを使って誘導するトレーニング方法を使っています。(つまり、おしりを押すなど犬の体には触らない方法です。)なので、「くいしんぼうほど覚えが早い」のです。 例えば、オスワリ。ある程度、フードで誘導して形を教えた後は、わざとじらしたりします。フードを持っていてもオスワリをしなかったら、そのまま待つのです。「どうしたらもらえるんだっけ?」と問いかけながら、静かに待ちます。そうすると、子犬は一生懸命考える訳です。そして、自分からオスワリをしたら、すかさずほめてごほうびのフード! この方法は、最初の1回目に少し時間はかかりますが、自分で考えてオスワリするので、次からの反応はものすごく早くなる! 新しく担当させていただくことになった子犬ちゃんは、超くいしんぼう。ふふ、これからがとても楽しみです。
2005/03/26
「ほめるしつけ」という言葉が本や雑誌などで氾濫している昨今。先日の自分のblogでも「ほめる」「怒る」という言葉を使ってしまいましたが、ちょっと違和感を感じ続けていました。・やってほしいことを教える ⇒ほめる・やってほしくないことを教える ⇒怒ると誤解してとらえられてしまうことがあるのかな、と思いました。  ̄ ̄という訳で、今日はやってほしくないことを教える方法について考えてみようと思います。 ----- やってほしくないこと・・・トイレシーツ以外の場所での排泄・家具などを噛む・手を噛む(甘がみ)・指示に従わない・ほえるなどなど。でもこれって、犬にとっては別に当たり前のこと。人間の都合で「やってはいけないこと」になる訳ですから、きちんと教えてあげなければならないのです。 ----- 「やってはいけないこと」を教える方法は、基本的には「やってほしいことを教える」ことです。例えばそそう。もし現行犯であれば「あ!」「No!」などと大きな声を出してその行動はいけないことを教えてあげてもよいでしょう。でもそれだけで終わらないでほしい。必ずその直後にトイレに連れて行って、もう1回排泄させてから思い切りほめて、フリーにしてあげます。そうすれば、トイレシーツでしたら遊べると学びます。甘がみも同じ。噛んだ瞬間に「痛い!」など大きな声を出して知らせたりしますが、その後、噛むのをやめたり、手をなめたり、かわりのおもちゃをかみ始めたら、たくさんほめてあげます。 というように、「やってはいけないこと」を教えるだけでは、「じゃあ、どうしたらいいの?」ということを犬が学べないのです。私も「無視」という方法も使いますが、それよりもこの「やってほしいことを教える」方法の方が気に入っています! ----- そして、もう一つ大切なこと。「やってほしくないこと」をきちんと決めること。今は自分が忙しいからだめだけど、暇な時はいい、なんてのは犬が判断するのは大変です。だめなことはだめ。ちゃんと統一して教えます。その方が自分の感情にも左右されないので、人間の方も楽ですよね。そして、「やってほしくないこと」はできるだけ数を少なく。3つくらいが限界かな、と個人的には思っています。あれもだめ、これもだめ、では犬も嫌になっちゃいますし、人間だって、育児ノイローゼになっちゃう。 ----- だからこそ、失敗させない環境をつくることが大切なんですよね。例えば、家具をかむのであれば、見ていられない時はサークルに入れる、アキレス腱などのかむものをあげる、など。「やってほしくないこと」を教えるのに一番大切なのは、実はこの「やってほしくないことは、できないように環境を整える」なのかもしれませんね。 ----- よく「怒っても怒ってもなおらない!」という声が聞かれますが、そんな時は少しでも参考にしていただけたら、と思います。 # 今回は手法だけを書いてしまいましたが、かむ、ほえる、など 同じ行動でも、原因はその子によって様々。 その原因をなくしてあげなければ問題は解消できません。 それはまた次の機会に。
2005/03/23
本日、雪のため休園となりました。雪国育ちの私としては、「え?1,2cmで休園ですか??」という感じではあるのですが ^^; 私が勤める「犬のようちえん」では、遠方のわんちゃんの送迎があり、またオーナー様が連れてこられる方も多くは車です。万が一、スリップなどを起こしてしまった場合、車の中の犬はとても危険。という判断で、休園なのです。犬の健康、安全が第一。何をするにも一番の判断基準です。改めて、肝に命じておこうと思う雪の日でした。
2005/03/04
もともと車にのっていても犬だけは目に入るという犬バカでしたが、「犬のようちえん」で身近にいろいろな犬種の犬と触れ合う機会が増えて犬バカ度がさらにアップしてしまいました。最近私の中でアップ度が高い犬種はこちら。ボーダーコリーキャバリアシェパードフレンチブルトイ・プードル犬たちの様子を観察するのが、すごくおもしろい。ボールに対する反応だったり、待ての時の目つきだったり、犬種の特徴、その子の育ち方、その子の性格、などいろんなものが見えてきます。そして、どんどん好きになっていってしまいます!その子その子の個性を生かしてトレーニング内容を考えられるように今はたくさんの犬たちに触れ合って、経験を増やしていきたいと思います。
2005/03/01
犬のようちえんで働き始めて早1ヶ月。先輩トレーナーさんを見ていておもしろいことに気付きました。「いぬのきもち」を常に代弁してるんですよね。とってもほほえましいんです。「だめって言われたって、やっちゃうんだよ」「もっとやりたい!」「まだ?まだ?」等々、犬が行動することすべてにコメントがつくのです。ふと考えると、家では私もやってるかも ^^; 実はこの「代弁」がドッグトレーナーの一番の仕事なのではないかと思う今日この頃。犬がどう感じているか常に口に出していることで、飼い主さんもその子を理解できるようになってくると思うのです。本やインターネットでも情報は氾濫していますが、その子が今何を感じているのか、意外に誤解している方も多い。いぬのきもちを知ることで、今ほめたらわかってもらえる、今怒られたらわかってもらえる、というタイミングがつかめるのですね。トレーニングのやり方は本を見ればわかるけれど、タイミングはやっぱり実際にその子を見てみないとわからないですから。 学校に行っていた時に、犬を観察するだけで30分時間をもらったことをふと思い出しました。やんちゃな子も、ひっこみじあんな子も、みんなのきもちがわかるトレーナーになろうと思います。人間の世界の学校の先生と同じなのかもしれないですね!
2005/02/26
何をかくそう、私はペーパードライバーである。凛の動物病院を決めるのだって、歩いて行けるところで選ぶしかなかった。だけど、、、トレーナーのお仕事するには車の運転も必須。という訳で、よい機会なのでペーパードライバーから脱皮する決心。今まで知らなかったのだけど、ペーパードライバー講習なるものがあったので、とりあえずお試しで申し込んでみました。家まで来てくれるのでかなり便利。先週末は鮫洲試験場のコースで練習したので乗り気になって今日はいきなり路上での練習へ。はぁ、ドキドキ。でも、教習の先生にセンスあると言われて調子にのってみる。そんなこんなで今月中には1人で乗れるようになるのが目標。いい動物病院を紹介してもらったので、そこまで車で行くのだ。でも、こんなんじゃお客様のわんこはこわくて乗せられないなぁ。。週末はしばらく車の練習になりそうです。とりあえずは、ゴールド免許を保ったままペーパーから脱皮したいものです。
2005/02/12
そろそろ私が働き出す予定なので、凛はお留守番の練習です。午後はできるだけ外出するのと、1日2食に移行できるようにお昼ごはんの量を少なめにしていっています。(今は1日3食です。)今日は特に用事がなかったので、駅前のカフェで読書。3時間ねばって一冊読破!読んだ本はこちらです ⇒犬の科学―ほんとうの性格・行動・歴史を知る結構難しい本でした・・。専門用語連発。mtDNAなんて久々に聞きましたよん。一応大学で生物やってたのですが、過去の記憶を思い出しながら読んでました。ジュンクドウでも犬のコーナーではなく生物学のコーナーにおいてあったのをようやく納得。。嫌いじゃないけど。 肝に銘じたい一句は、「犬と猿、頭がいいのはどっち?」の章。□と△を見分けるテストは猿にはできるけれど、犬にはできない。だから猿の方が知能が高くで、犬はおバカ?でも、食べ物が入っている箱を当てるテストだったら逆じゃない?猿は人間が得意な分野が得意だから高等動物だと思われがちですが、そもそもテスト項目が人間の都合のよいように決められているだけなんですね。 本の中では「実験手続きをわずかに変えただけで、犬たちは、がぜん勢いを増す。」と表現されています。「犬の論理と違うようなことや、本性にもとるような仕事を要求すれば、劣等性になるのは当然。」とも。 それから、上のテストでは犬は□にも△にもまったく興味がないという事実。だけど、「犬だって、その一回のできごとが本当に自分にとって重大なことなら一発で学びとる」のだ。 うーん、実はこれは耳が痛い。まだトレーニングに自信がない私は、つい「徐々に」覚えてもらう方法を考えてしまいます。以前に学校の課題で「5回でできるようになる方法を考えろ」と言われたことが思い出されます。いつまでたってもできないのは、トレーニングする側に問題がないか疑いなさい、というのと少しずつ調整しても犬が迷うだけだから、できるだけ少ない回数で犬が理解できる方法を考えなさい、という教訓なのです。犬の理解を超えた近道はもちろんNGですが、犬が理解できる最短の方法を常に考える。これはしばらく私の課題になりそうです!
2005/02/01
テレビで「猿の惑星」を見ました。ふと気付くと凛が起きてきて、テレビをじっと見ている。というのが映画が終わるまでに数回。猿のキーキーいう鳴き声にどうも反応しているらしいのです。でも、ほえる訳でもなく、気になる音の方を見たり、そこに行って確かめたりするのはきちんと社会化できている証拠。えらいぞ、凛。 ----- 今回の研修の中でもいろいろな犬に接する機会がありましたが、問題があるわんこは社会化ができていないことがほとんど。人がこわい、犬がこわい、車がこわい、音がこわい、 などなどこわい ⇒ 逃げる もしくは こわい ⇒ 威嚇する(ほえる、かむ)となってしまうのです。それに、いくらオスワリができるようになっても、何かある度にびっくりして、すぐ指示を忘れてしまいます。これではいくらトレーニングしても成果は上がらず。そして何よりも、一番オスワリして待っていてほしい場面は、人が通りすぎる時や犬が通りすぎる時や車が通りすぎる時や などなど犬がびっくりしたりこわがったりしそうな場面なんですよね。# そういえば、昔近所の犬が花火の音にびっくりして脱走してましたっけ。 しつけは芸ではない、とわかっているつもりでも、いざという時まで想定してトレーニングしている人は多くはない気がします。どんなに大好きなものが置いてあっても、どんなにびっくりした時でもどんなにこわい時でも、飼い主さんの指示が一番!となるようなレベルまでできていて「できる」と言えるのですね。肝に命じて、凛のトレーニングをしていこう。あと、勘違いしがちなのが、「信頼関係があるからこの子はいつでも言うことを聞く」という過信。いやいや、それは違う。先に書いたように、どんなに信頼関係があってもびっくりして我を忘れてしまうこともあるかもしれません。「どんな時でも」指示に従ってほしいのであれば、「どんな時でも」を想定したトレーニングが必要なのです。 今回の研修では、「トレーニング方法」よりも「トレーニング以前に解決しなければいけないこと」が見えてきたことが、とても大きかったように思います。
2005/01/29
今日は補講+再テスト!無事に合格しました~!! 今日は大型犬の集中特訓。もともと力のある子で、大好きなボールを投げたりしてもちゃんとコントロールできるようにするというのを目標に、自主練+トレーナーの先生からのチェックを受ける。 それにしても大型犬の力はすごい・・・。まだリードの持ち方が下手で、途中でリードとこすれて皮がむけてしまいました。。だから、手袋や軍手をして散歩をする人がいるのか、と妙に納得。でも、先生からはリードを持つ手は絶対にずらさないように、とのアドバイスをいただき、それ以降は手が痛くなることはありませんでした。(皮がむけたのはだまっていたのですが、ばれてたのですかね・・)正しいやり方をしていれば、軍手などは絶対に必要ないのです。どうしても力に負けてしまう場合は、ハルティ
2005/01/28
3日間の研修を終え、最後にテスト。そうそうたるメンバーに見つめられての犬のトレーニングは超緊張!いきなり一度もやったことがなかったような課題だったので、へこみモード。幸い、課題のモデル犬が初対面の私でもきちんと従ってくれるよい子だったのでなんとか課題はクリアしましたが、途中で「もうだめだぁ・・」と思ってしまいました。そんなこんなで、もともとハイテンションな方ではないのに、テンションはあまり上がらず・・。モデル犬もカーミングシグナルでまくりで、途中何度か中断しつつのテストでした。(カーミングシグナルを読み取れるようになってきたのはまだよかった。。)小型犬は凛のおかげでスムーズにできるようになっていたのですが、大型犬の扱いがやっぱりうまくできないです。ただ、全体的にはそれほど悪くなかったという評価をいただき、結果は75点。合格ラインまであと一歩ということで、明日補講&再テストとなりました。明日は大型犬のリードさばきだけを集中練習の予定。大型犬たちの自由時間を利用して、トレーニングさせていただくのだ。わんこたちに迷惑かけないようにがんばらねば!
2005/01/27
12月に卒業した学校の上級コースが今日から始まりました。今回は座学はなく、現場でのOJTに近い内容ですが、何をしてよいかわからず、右往左往している内に終わってしまい、反省。それはともかく、間近にトレーナーの仕事が見れたのはすばらしい収穫でした。散歩に行ったり、ごはんをあげたり、トレーニングしたり、犬同士を遊ばせたり、、めまぐるしく動き回っていて、見ていても把握しきれないくらい!そして最後はお掃除。これが一番大切、と言われるように命を預かっている以上は清潔第一。これがまた体力勝負です。全部のゲージを拭くだけで汗びっしょりです。ふぅ、研修の身でできることは掃除くらいだし、がんばらねば。 そんなこんなで、お手伝いをしたり、言われた課題をこなしたりとしている間に、凛にごはんをあげるのが遅れ、ハウスに入れて寝かせることもできず、かわいそうなことをしてしまいました。(オーナーのはからいで、凛もいっしょに連れて行っているんです!)忘れてた訳じゃないのだけど、何だか遠慮して言い出せず。でも、自分の担当犬として扱うよう言われ、ちょっと気が楽になりました。 凛はおかげで今ぐっすり眠りこけています。明日もいっしょに出勤しようね。# 帰り際にわんこ部屋に迎えに行ったら、1人でさびしかったのか 凛がすっ飛んできたのを見て、ますますいとおしくなりました。 子供を保育園に迎えに来た母の気持ちってこんななのかな。
2005/01/24
以前にこのblogでも書いたドッグトレーナーとオーナーの違いについて相方に話してみる。予想以上に理解してくれ、自分の部下との関係に置き換えて考えたようです。そうなんですよね。私もそう思います。人間と犬との関係を学び始めて、これって、人間の子育てもいっしょだなぁと思ったり、これって、部下と上司の関係もいっしょだなぁと思ったり、、自分以外の人や動物に何かを理解してほしいと思った時、その関係の築き方は同じなのではないか、と思います。相方は特に「できなかった時の対応」について興味を持ったようでした。・レベルを一つさげて、絶対に失敗しない状況をつくってあげる。・できないのは犬のせいじゃなくて教え方が悪い。という点です。悪い飼い主の例 「おすわり! おすわり! おすわり! もう、何度言ったらわかるの! この犬は頭悪いのね!!」の実演がわかりやすかったよう ^^;人間同士でもこういう場面ありますよね。とかく「なんでできないんだ!」と怒ってしまいがちですが、それは、人間同士だと相手に「自分の言葉」は通じている前提だから。でも、本当に伝わっている?犬と同じで言葉は伝わっていない前提で考える必要があるのだな、と思いました。とはいっても、怒ることで奮起する人もいる訳で、怒ることが一概に悪い訳ではない。怒る方がほめるよりも簡単だけど、怒って教える方がほめて教えるよりも相手には伝わりにくい。ということです。
2005/01/02
1ヶ月前にも同じお題で書いていますが(⇒)、ドッグトレーナーの勉強をし始め、そして凛のトレーニングを始めていくつか勉強していないとできなかったなぁと思うことがありました。--------------------------------------------------------------●教える順番 - 犬にとってどのトレーニングが簡単でどのトレーニングが難しいのかわかる - その子に合わせて、教える順番やレベルアップのスピードを調整できる●失敗しない状況・環境をつくってあげること - 見ていられない時は制限された場所(サークル内)に - 噛まないような遊び方 - おすわりなどのトレーニングで必ず成功するような誘導の仕方 などなど ●失敗した時の対応 - 怒らない - 何度も指示を繰り返さずに、いったん中断してやり直す - 失敗したまま終わらせない 失敗したレベルの一つ前のレベルに戻して成功させてから終わりにする●できた後の対応 正しい方法で教えれば、案外すぐにできてしまうもの。そこで終わらせないのがコツ。 - 人が座った指示が理解できている⇒立った状態でもできるか? - サークル内でできた⇒サークル外でもできるか? - 部屋の中でできた⇒外でもできるか? - トレーニングはいつも一人⇒他の人や犬がいる状態でもできるか? - トレーニング中は完璧⇒遊んでいる時など興奮している時も従えるか? - トレーニング中は完璧⇒いつのまにか指示がパターン化してそれを覚えてしまっていないか? 本当にそのハンドシグナルと言葉を理解しているか? などなど、どんな状況でもできるように、レベルアップしていく必要があるのだ。--------------------------------------------------------------と、それぞれはちょっとした違いなのだけど、これができていないとこんな状況になってしまうのではないだろうか。・ごはんの時しか言うことを聞かない・外に出たり、他の犬に会った時など、本当に従ってほしい時に言うことを聞かない・指示に従うのではなく、ごはんをもらうためにとりあえず覚えていることを全部やってみる案外こういう犬って多くないでしょうか。これって、「指示に従っている」のではなく「芸を覚えた」という状態なのではないでしょうか。お恥ずかしいけれど、実家のシェルティーもそうだったかも。。 凛の場合も、覚えは悪くない。どんどんと新しいことができるようになっていくので、つい油断してしまいそうになります。毎日のトレーニングもワンパターン化してしまいそうになります。子犬はものすごいスピードで成長しているのだから、それに合わせてトレーニングも毎日レベルアップしていかねば。新しいことを覚えるのを楽しい習慣にしてあげよう。人の方が一生懸命勉強しないとだめなのである。 でも、、オーナーさん全員がそんな知識を持っている訳ではないし、氾濫する雑誌やネットでの情報を自分で組み立ててトレーニングするのは簡単ではない。子犬を迎えたら、ホームドクターと同様にまずホームトレーナーをつけて、いつでも協力を求められる状況にしておくことが大切になるのではないかな、と思いました。ホームトレーナーをつけるのは海外では当たり前になっている地域もあるそうです。日本もどんどん意識改革が進んでいくことを期待!
2004/12/31
凛といっしょに暮らすようになってわかったことがもう一つ。「犬の社会化は生後50日目~90日目に」というのは定説で、凛が家に来てから一生懸命新しいことに触れさせてきました。ですが、90日を過ぎて、ようやくその意味がわかったのです!3ヶ月までは、いろいろなものを見たり聞いたりしても、あまり反応はありませんでした。台所で何かを落としても、注意を向けないくらいなものでした。ところが、4ヶ月目に入って、急に周囲のことに敏感に。外を走るトラックの音だったり、私が何かを落とした音だったり、今までは反応しなかったものに、びくっとしたりそっちを見たり、注意を向けるようになったのです。幸い、人や音に関しての社会化は進んでいたので、それに対してほえたりビクビクしたりすることはまったくありません。でも、これが社会化できていない状態だったらどうなんだろう。ペットショップで売られていて3ヶ月を過ぎて家に来たらどうなんだろう。「90日目までの社会化」の意味はここにあったんだ!と初めて気付いたのでした。子犬を迎えた方は、だまされたと思って90日目まではがんばるべきなのです!そして、90日目を過ぎたら既に慣れたと思っていたこと(人、犬、音、感触、食感などなど)に対しても繰り返し触れさせて、脱社会化しないようにしていかなければならないのです。まだまだ赤ちゃんなんです。
2004/12/26
ドキドキのテスト日。テストだなんて、何年ぶりだろう。試験勉強なんて何年ぶりだろう。しかも、筆記試験は合格しなければ再試なしの一発不合格。先生からは、筆記がだめなのは勉強していないだけのこと。そういう心構えの人にはトレーナーにはなれない。とのプレッシャーをいただき、今週は緊張しながらの勉強週間でした。確かに先生のおっしゃる通り。お客様へのサービスを行う仕事ですから、勉強してきませんでした、じゃ通用しない。経験がない分、せめて知識だけは・・・と100点とるつもりで覚えたのですが、そのおかげで、今までの講義内容が整理され、すらすらと口から出るように!で、結果は・・合格しました!!!ほっと一安心。これでようやく第一歩を踏み出すことができました。でも、これはほんの入り口。まだまだ基礎知識が身についた程度のレベルなので、次のステップへ向けて勉強していきたいと思います。がんばるぞー。
2004/12/12
今日は学校最終日。ほんとに早かった。あとは来週のテストを残すのみです。(今週は勉強せねば!)今日は最後に、飼い主さん役とトレーナー役でのロールプレイング。話す内容は思ったようにできたのだけど、やっぱりやってみると難しい。頭で考えるのと、実際にやってみるのは、全然違うなぁ、と当たり前のことを痛感。どんどん経験していきたいな、と思いました。内容は50点というところでしょうけれど、でも、まあまあうまくできたし、先生にもほめられたので、今日はちょっとうれしいです。さて、やっぱりドッグトレーナーというのは、犬のことがわかればいい犬のしつけがうまければいいというのではなく、飼い主さんとのコミュニケーションが重要です。「飼い主さんがどうしたいか」と「トレーナーとしてこの子に何が必要と思うか」をうまくMIXして、いっしょに目標を達成していく作業なのです。だてに年はくってない(現在30才)、だてにいろんな職種を渡り歩いてない(講師、営業、プロデューサー・・)、犬に関しての知識や技術はまだまだまだまだ修行が必要ですが、人と接するという意味では今までと同じ。ちょっと自信を持って取り組めそうです。あとは、やはり我が家にリンが来てから、飼い主さんの気持ちになれたというのが一番大きいです。初心忘れるべからず!
2004/12/05