「うめ子の回りの謎の人々」近所編
うめ子の住んでいる所はいわゆる新興住宅地です。うめ子一家がここに引っ越してきたのが11年前。その時は一家3人+犬一匹・・・子供部屋も2つ作ったものの、もしかしたら必要ないかも・・・?ってな感じでした。というのも、一人目が生まれるまで3年半ぐらいかかったから。ところが、方角がよかったのか、家移りが良かったのか、その後順調にポンポンと生まれまして・・・今や「満員御礼」なのでございます。横道にそれましたが、本題に戻ります。新興住宅地というのは家も似たり寄ったり、住んでいる世代もまぁ似たり寄ったり、という場所です。そんなに変わった人はいないと思いきや、それが謎に包まれた人物がいるのですよ~。5-6年前になるでしょうか。うめ子が近所のスーパーに買い物に出かけたときのこと。駐車場に車を止めて降りると、ふと隣の車に目が留まりました。その車、ハッチバックタイプの普通の乗用車だったのですが、中の様子が普通じゃない!どうやって運転するんだぁ~?って言うほど車内はゴミだらけ!!!もはや後部座席や助手席に人の座れるスペースもなく、辺り一面雑誌、新聞、空き缶、食べ終わったお弁当の入れ物、等々が一杯です。確か季節は春ぐらいだったかな?窓は閉め切ってあったけど、なんだか臭ってきそうな感じでした。うめ子はこういうものを見ると、ムクムク好奇心が湧いてきて、一体どんな人が乗っているんだろう、とそれとなくスーパーの店内をチェックしたりしたのですが、明らかにそうだ!と言う人も見あたらなくお買物は終了。駐車場に戻ると先ほどの「ゴミ車」は忽然と姿を消しておりました。と、ここまでなら、「へぇ~、世の中には変わった人もいるモンだ!」で終わりなのですが、そこはしつこいうめ子のこと、その後も「あれは一体何者だったんだろう?」とスーパーに行くたび駐車場を見回していたのです。そうしたある日、いました!またもや「ゴミ車」と遭遇!ゴミも一段と増えてますーーー近いうちに運転不能になるかも、という感じです。しかもその日はなんとその車の持ち主を発見!それは小太りの中年のおじさん・・・スーパーで買ったお弁当をぶら下げて、しかも車内で食べ始めたのでした。(こんなところまでみとどけているうめ子って暇人?)それからも公園に止めてあるゴミ車を見かけて、おじさんはどこだと探すと、公園のベンチでお弁当を食べていたりして、このおじさんはもしかしてホームレス?と思っていたうめ子でした。それが!です。つい最近、子供を公文に送っていったときのことです。子供を降ろして駅前に行こうと思っていつもは通らない住宅街の道を走っていたら、なんとあのゴミ車がある家のガレージに止めてあるではありませんか!うめ子はもうびっくりです。あのホームレスと思っていたおじさんは立派な一戸建てに住んでいた!しかも、ご近所だった!と・・・。こうなるとますます深まるうめ子の疑問・・・一体あのおじさんは何者だ?それからというもの、ついその家の前を通ってはごみ車をチェックしてしまううめ子です。いつか公文の先生にきいてみようかなぁ~?うめ子って暇すぎ?でしょうか・・・。いませんか、皆さんの回りにも不思議な人が・・・・?