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カテゴリ:食品添加物・トランス脂肪酸・食の安全
「学校給食のダシ大丈夫でした」
「ダシは大丈夫でしょう」 「乳糖が入ってます!」 「乳蛋白じゃないから大丈夫じゃない?」 「乳化剤は怖くて試してません!」 「乳化剤は界面活性剤だよ」 「牛乳と関係ないんですか?」 「洗剤の一種だよ」 「食品に洗剤が入ってるんですか?」 「水と油を混ぜてクリームにするからね」 生後3ヵ月から重症アトピーと食物アレルギーで2年前まで乳製品でアナフィラキシーを起こしていた6才の女の子(IgE:680、ダニ6、HD6、チーズ3、ミルク3、オボムコイド3、卵白3、ヤマイモ3、杉3犬2、卵黄2、トマト2、ピティロスポリウム2、ブドウ球菌1、ヒノキ1)。 4月からの小学校入学を機会に、いろいろ試していただいておりますが、学校給食のダシ(乳糖入り)を借りてきて食べたら大丈夫だったけれど、卵入りコロッケで腹痛があり、海老フライは1本はOKで2本では腹痛があった・・・などと報告してくださいました。 乳糖は、たいていの内服薬にも含まれている糖分であり、基本的には蛋白成分は入っておりませんので、牛乳アレルギーでも問題になることはありません。 何年も指導をしておりましたが、乳化剤を怖がっていたことは、今回初めてわかりました。 乳化剤は、牛乳とは関係ありません。食品添加物(界面活性剤=洗剤のようなもの)です。水と油を混ぜてクリームにするために、食品や化粧品に頻用されます。 合成添加物として認可されている乳化剤には、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、などがあります。 牛乳とは関係ありませんが、添加物を避けるという意味では、努力をした価値はあったでしょう。 もちろん、天然添加物の界面活性剤の場合には、大豆(レシチン)、卵(レシチン)、乳(カゼイン)、が分かるように表示してあるので、問題はないものと思われます(以前牛乳アレルギーの児が豚肉ソーセージのカゼインで蕁麻疹1例あっただけ)。 えっ?、どんな食品に乳化剤(=界面活性剤≒洗剤)が入っているのかって?、トロっとして粘りのあるまろやかなものです。 パン、アイスクリーム、ホイップクリーム、コーヒークリーム、コーヒー飲料、チョコレート、キャンディー、ガム、プリン、水羊羹、練り製品、ハム、ソーセージ、ハンバーグ、ドレッシング、麺つゆ、ポン酢、タレ、ソース、豆腐、生麺、米飯・・・ ・・・疲れたので書くのを止めます。コンビニで売ってる物には、なんでも入ってるんだね。恐い恐い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年04月18日 22時42分38秒
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