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カテゴリ:家族の肖像
リフォーム進行中のLDKの真ん中には畳4枚分ほどのロフトがあります。押し入れのような収納スペースが無いのは不便だったので、大工さんに頼んで作ってもらったものです。下にはストーブや扇風機、アイロン台、掃除用具一式が詰め込んであり、上はといえば、小さかった頃の子どもたちがベッドにしたり、よじ登ったり飛び降りたり、かくれんぼしたりの遊具になったりと、さんざん活躍していました。でも数年前からは、半分くらいはブラックホールのような物置状態になっていたのです。あとの半分はガランとしています。
デスクスペースを縮小して結構広々してきたリビングスペースに、大型ソファーをどう置こうかという段になりロフトを指さして、「あの出っぱってるところを壊しちゃおうぜ。」 と、夫が言い出しました。ロフトを全面撤去するとなるとタイヘンですが、畳1枚分だけです。さすがに、「オマエ、壊しておけよ。」などと言うこともなく、「のこぎり持ってこいよ。」 とやる気マンマンです。壊した後のボロ隠しになるように食器棚を新設すれば、キッチンカウンターを塞いでいる食器棚(夫に撤収しろと言われている)が無くなっても大丈夫というか、むしろ食器の収納スペースが1.5倍ほどになるので、ワタシにも依存はありません。 ただ、上州コトバで言えば「コワすのはヨウイじゃないぜ。」というところ。ぶっとい杉材の骨組みに、ベニヤとフローリング材を貼ってあるのですからね。ともかく、息子たちが中学校の技術家庭で使っていたのこぎりを手渡しました。「もっと大きいのあったろう?」と夫は不満げですが、ワタシの工具置き場にはありません。最後に使ったのは夫のはずなので、ガレージか単身赴任先に持って行ったきり忘れちゃったのでしょう。バールもハンマーもドライバーも数が足りないですしね。 それでもギーコギーコと仕事開始。15分後には梁が2本切断されましたが、人力の限界らしく、かなりお疲れの様子で「丸のこ持ってこいよ。」と夫。「でも、アレはこの頃不調だよ。すぐに焦げ臭くなるんだけど、どう手入れしたらいいのかわかんないんだわ。」「いいから、持ってこいよ。」というわけで、電気の力で作業再開。摩擦熱で刃がベニヤ板を焦がすのもお構いなしで強引にガーガガガガ、キィーン。とてもワタシにはマネができない夫の根性でロフトは切断されていきました。でも、3分の2あたりまできたところで、硬質プラスチックのパーツが熱で変形してはずれてしまいました。更にあと15cmのところでモーターがご臨終。ほぼ23年に渡り、我が家のDIYに貢献してきた4980円の丸のこ君はその生涯を閉じたのでした。 最後の15cmはふたたびギーコギーコと人力で頑張り約2時間半、ワタシが思ったよりもはるかにカンタンに(でも、夫が思っていたよりもかなりタイヘンに)、ロフトは畳1枚分小さくなりました。ま、今日のところは夫をほめてもいいでしょう。ヨクヤッタゾヨ。 夕方から当直だという夫に、冷たいキリンフリーをサービスしながら、「この廃材はアナタが刻んで薪にしてくれるのよね。」と念押ししました。でもチェーンソーも不調だったけか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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