摩擦円
「摩擦円」とう言葉をご存知でしょうか?タイヤの接地面は「面」ですから、水平面360°あらゆる方向に対して摩擦抵抗がおきます。これがグリップです。ただしこの摩擦抵抗には限界があります。その限界のラインを「摩擦円」と言います。通常車が動くときタイヤはこの円のなかにいます。この円をはみ出すとどうなるかというと、グリップを失っちゃいます。いわゆるアンダーとかオーバーってやつですね。ではどうすれば速く走れるようになるかというと、ひとつは、摩擦円ぎりぎりのところを使って走る方法と、もうひとつは半径そのものを大きくするという方法です。前者はドライバーの技量とセッティングにかかってきます。後者はタイヤその物の性能を上げることですが、こいつが曲者で、グリップ力を上げると、転がり抵抗が増えますので、結果遅くなってしまうこともあります。どちらににてもタイヤの性能は車の挙動に多大な影響を与えますので、よくレースではサイズや銘柄を規制し、イコールコンディションで戦わせるのです。なんてことを急に思い出しました。