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韓国 愛の劇場

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アンジョンヨン

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2007.09.19
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今年は夏から雨が降ったりやんだりする日が多い。

今月はじめ、NHKの「生活ほっとモーニング」の<この人にトキメキ>(8月末放映分の再放送)コーナーに小沢征爾さんが出ていた。

まず、71歳という高齢にもかかわらず、音楽に取り組むときの鋭いまなざしが印象的だった。(現在、72歳)

師である斉藤秀雄からは怒られてばかりだった、と言い、現在も「すべては師のおかげ」と感謝し、他の弟子たちとサイトウキネンオーケストラの活動を続け、偉大な師を宣揚し続けるという生き方も偉大だ。

そんな小沢さんがソウルでウィーン歌劇場の一流メンバーと公演に来るというので、遅ればせながら、B席(5万ウォン)を予約した。確か残り4枚しかなかった。

授業を終え、妻と雨の中、芸術の殿堂に向かう。

ヤンジェ駅近くの新しい店で、豚のカルビを食べ、おいしかった。

B席の合唱席はオーケストラのすぐ後ろで、指揮者とは向かい合う位置だった。

小沢さんの表情まで手に取るように見える最高の席だった。

指揮棒を持たず、指揮台も楽譜もなく、舞台の上を舞うように指揮をとっていく。

演目は「フィガロの結婚」―小休止ごとに胸を叩いて楽団を讃える姿が心に残っている。

指揮者は誰よりも楽団を理解・信用し、最大限に讃える人なんだな。

入れ替わり立ち代わり、舞台をにぎわしてくれるソリストたちも、前半を成功裡に終え、後半からは伸び伸びと楽しみながら演じ、歌っていたように感じる。

正直言って、西洋の音楽の世界で、東洋人がここまでやっている、という姿に感動と勇気を贈ってもらった。

世界的な水準に触れられ、満たさせた気分で、会場を後にした。





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最終更新日  2007.09.20 18:23:37
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