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韓国 愛の劇場

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アンジョンヨン

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2007.12.31
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午前、学校に出て、年末調整(税金関係)の書類を出す。

パンドラの箱のようなメールボックスを開き、学生からの成績をもっと上げてくれという要望に答える。B+以上が40%と決まっているので、たいていBの学生から何とかできないか、と頼まれる。しかし、こちらに誤りがない限り、成績の変更は応じられない。思ったより少なかったが、本当によくがんばってBになった一人の学生のことが、気にかかる。

午後6時すぎ、妻と待ち合わせして、食事後、城南のアートセンターに出かける。

食事は骨付き豚カルビ。

その店は初めてだったが、そこの店員は以前よく行っていたカルビ屋にいた人で、親切な人なので、入った。掘りごたつ式のオンドル部屋に案内され、笑顔でこまごまと気を遣ってくれた。一人分1万1千ウォン×2+冷麺4千ウォン=2万6千ウォン

城南アートセンターまで、バスに揺られて1時間半、バス料金1人9百ウォン(カード)。

そこで、午後10時から迎年コンサートが行われる。

私は第九を聴くのを楽しみにやってきた。

入場しようとしたら、私たちのチケットの座席番号を見た係の人に止められる。

「ボックス席にはスピーカーを置きたいので、別のもっといい席に移っていただきたいのですが、、、」

昨年、芸術の殿堂という韓国最高のコンサートホールでも撮影のため、予約していたボックス席から移され、いい席だというので行ってみると、確かに前の方だが、あまりよくなかったのを思い出す。

またか、と思ったが、妻は「ノー」と言い張る。

私も芸術の殿堂の例をあげて、顔を引きつらせた。

結局らちがあかず、帰るからチケット代(4万ウォン)と車代を出してくれと言った。

いよいよ開演となり、場内静まり始める中、妻は「バカヤロウ」と罵った。

近くのおじさんが笑って見ている。

支配人を呼ぶからと、コンサートホールの外に出された。

結局、VIP席というのはいささか大げさすぎる席だが、そこで妥協して、大人しく鑑賞した。

妻は自分が納得できないと、徹底して戦うタイプで、これまでも、日本の入管、足立区の区役所、釜山の入管などで大暴れをしたことがある。

私は静かなクラシックを大人しく聴いている妻の姿を、ちらっと見た。ついさっき「バカヤロウ」を叫び、怒りをあらわにした妻の姿を思い出し、これまでの戦いの歴史が走馬灯のように脳裏に浮かび、吹き出してしまった。

交響楽団の演奏をバックに、トランペットの力強くあたたかい響き、ギターのやさしいぬくもり、イギリスで活動しているバイオリニストの華麗にして力強い旋律、、、

第九は城南市民・プチョン市民?合同合唱団が本当にすばらしかった。

大学時代、第九に挑戦したことを思い出す。

第九のフィナーレには天井から大量の紙ふぶきがまかれた。

帰りはタクシーが自らぶっとばしてくれて、20分で家についた(3万ウォン)。

妻は少しやりすぎたと反省しているそうだ。







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最終更新日  2008.01.01 22:58:03
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