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カテゴリ:漫画
しおんの王は本格将棋漫画でありながらミステリーの要素もあり、読者の最大の関心は
「紫音の両親を殺したのは誰?」という問題に尽きるだろう。 読者としてみて一番難しいのは、「紫音の両親」ってどんな人だったのかという点がまったくわからないことである。つまり動機の糸口がまるでないのである。安岡八段の隣人で仲のよい友人だったらしいという以外はなんらわからない。 そこを伏せてあることこそが逆に犯人を探る最大のヒントではないかと考える。 すでに4巻で警察にマークされつつある羽仁悟や羽仁名人の兄弟はなぜ事件に対して執拗な関心を抱くのか。羽仁悟が犯人を演じなければならない理由は?(本人が犯人でないとすれば演じていると考えるのが自然)それは事件の手がかりをひとつでも多く探りたいという考えからか。 ということで大胆に推理する。 紫音の両親を殺した真犯人は安岡八段である。(すでに羽仁兄弟は安岡八段を疑っているのでは) 羽仁兄弟が執拗に事件を調べるのは、父親の死と事件の犯人とに大きなつながりがあるからである。犯人を演じているのは羽仁兄弟のどちらか。それは事件を風化させず、真犯人をあぶりだすためである。父親の敵は紫音の両親を殺した人物。そう彼ら兄弟は考えているのではないか。その唯一の生き証人から手がかりを引き出させるために、犯人を演じなければならないのだ。紫音から記憶を引き戻すために。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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