カテゴリ:英国
英国といえばパブ、というイメージは強い。
だから私はこちらに来る前は、英国人はビールばかり飲んで いるものと思っていた。 しかし、こちらへ来てはじめて知ったことだが、実は英国人 は大のワイン好きである。 英国人のワイン消費量は、フランスを抜いてヨーロッパ最多 だそうだ。 ワイン産出国ではないのにもかかわらず、である。 しかし何度かパーティに行くようになって、その理由がだんだんわ かってきた。 とにかく、パーティでビールは出ない。 出たとしても、女性はまず飲まない。 なんかよくわからないが、レディーがたしなむものとして は、ビールはお品がよろしくない、という感じなのだろう か? とにかくワイン(特に白)とかシャンペン、というのが一般 的なようだ。 確かに女性が片手に持つグラスの中身は、ビールよりワイン とかシャンペンの方がスタイリッシュではある。 そう、この「スタイリッシュ」というところ、英国人はかな りこだわっている感じがする。 これも上流階級から始まった社交文化の賜物だろう。 地元のハイスクールのPTAの集まりですら、スタイリッシ ュだ。 初めての顔合わせ、日本だったらとっても堅苦しい挨拶に始 まって、それぞれ一人づつ自己紹介、なんていうダサイこと をやりそうだが、こちらは「ソーシャル・イブニング」と称 して、ワインにクラッカー、チーズなどでの簡単な立食パー ティ。 ワインで初対面の緊張感もとれ、立食なので自由に移動 しては色々なひとと個別に話せて、とっても効率的だった。 さすが、こんなところまで社交の国は違う、とその実力を思 い知った。 こういう社交文化の国で、しかるべき「マナー」とを身につ けることは、ある意味、絶対必要なスキルだろう。 パーティはマナーに始まり、マナーに終わる。 マナーという約束事があってこそ、パーティの品位が保てる し、品位が保てるからこそ、魅力的なパーティとなりうるの だ。 洗練されたマナーの紳士淑女がたとワインを酌み交わし、ち ょっとお洒落な会話をするのは、とてもエキサイティングで 愉しいものだ。 でもそれと同時に、ある意味、自分が試される瞬間でもあっ たりして、ちょっとコワイ。 だって、「マナー」ですべてが見られてしまうからである。 そのひとの知性、教養、そして品格。(それから、階級。) それらのすべてが「マナー」に集約され、そこで測られてし まう。 結構、マナーって知っているようで、知らなかったりするの でご注意あそばせ。 私もかずかず失敗したので、「マナー講座」の本を買いまし た。 そうしたら、なんと、あとからぞぞ~って思うほどの大失敗 をしてましたよ(自分で気づいてなかった!) くわばらくわばら。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[英国] カテゴリの最新記事
|
|