昔のことを
スニーカーを見て 昔の彼女の事を思い出した とてもかわいくて、すこし背が高かった 『ぼくなんかより…』 そう言うと 『そんなことない、 わたしは好きだよ』 そう言って微笑んでいた 彼女は、いつもペタペタのスニーカーをはいていた 『スニーカーが好きなんだ』 と思っていた 並んで歩いている時 『ちっちゃい彼氏に慣れて来たよ』 そう言って笑った その時は、『会話のひとつ』 にしか聞こえなかった その時は… 今頃、気づくなんて 彼女は、ぼくより大きくならないようにしていたんだ 誰もが、小さな心づかいを口にはしない だから、ぼくが気づかなくちゃいけなかったのに 今頃、気づくなんて ごめんね