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2009.03.08
テーマ：仕事しごとシゴト(23735)
カテゴリ：今日の出来事
 ３月７日は卒業式でした。 ３年生の担任として ３０数名の生徒を送り出しました。 卒業式の呼名というのは本当に緊張するもので 直前は口の中が乾いてしまって 心臓はドキドキです。 自分の子どもが名前を呼ばれて 「はい。」と返事をするのを聞く 保護者の方たちのことを考えて 心を込めて一人一人の名前を呼びました。 予行のときは声が小さくて聞こえなかったのに 式の時はみんな大きな声で 返事をしてくれました。 クラスに帰って卒業証書を一人ずつ渡すとき 何を最後に話そうか全く考えていなかったのに しゃべっているうちに いつのまにか自分が伝えたいことが すらすらと言葉に出てきました。 考えてしゃべったら恥ずかしくて言えない 本音の気持ちが言えたのでした。 私は卒業生を送り出す時は いつも卒業証書と一緒に 一人一人にあてた手紙を渡します。 今回も書いたのですが 書き始めたのが遅かったので 全員に書き終えたのが なんと卒業式当日の朝の７：００ジャスト。 つまり前の晩は徹夜でした。 ６日までにわずか１３人しか書き終えていなかったので ６日の夜から７日の朝にかけて ２０数人分を書いたのです。 でもみんなに書けてよかった......。 手紙の中で その子のいいところをほめてあげたり これから進む進路のことで励ましたり 今までどんなふうに思っていたか、などなど 思いつくままに書き綴りました。 でもなにせ時間が足りなかったので 全員分を書き終えるために 後半の子たちは短い手紙になってしまったのが ちょっと心残り......。 「みんな一人一人と話したいけど なかなかできないから 一人一人に最初で最後のラブレターを書いたから。」と言うと 拍手と歓声があがりました。 こんなの喜ぶかな、と思ったけど これを聞いただけで 書いてよかった、と思いました。 読む時の注意として 「家に帰って一人で読むこと！」というと大爆笑。 だってすぐ目の前で読まれたらあまりにも恥ずかしいでしょ。 そしてみんなでさよならを言って かわるがわる一緒に写真を撮って お別れをしました。 保護者の方々との祝賀会に行く時間になったので 急いで教室を出たとき 後ろで 「先生どうもありがとうございました。」 と言う大きな声が聞こえました。 今まで面接の練習をしたり 進学先の大学から出された宿題を見てあげたり いろいろやってあげたのに ほとんどお礼の一つも言わなかった男の子でした。 それを背中で聞いて 「ちゃんとわかってたんだな。 恥ずかしくて言えなかったんだな。」と思って とっても嬉しかったです。 一年間けっこう悩ませられたクラスでしたが 最後にとっても嬉しい想いをさせてもらいました。 ありがとう、みんな。 元気でね。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
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