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テーマ:読書(8590)
カテゴリ:本・映画
7月に福岡に帰った時に 本屋さんの片隅にこの本のコーナーが設けてあり ポスターが貼ってあったのですが 肝心の本は1冊もありませんでした。 すでに売り切れになっていたのです。 全編、福岡の歓楽街「中洲」が舞台になっている本ということで とっても親近感を感じ ぜひ読んでみたいと思ったので残念でした。 福岡で買えなかったので 帰ってきてからネットで買いました。 こちらの本屋さんにもなかったので。 主人公は戸籍を持たない少年。 ホストの父親とホステスの母親の元で 無戸籍のために学校も行けず 両親のネグレクトで 5歳ぐらいの頃から 真夜中の歓楽街を徘徊するような生活をする日々。 テント生活をする男や ご飯を食べさせてくれるスナックのママや屋台の主人などの 中洲の街の大人たちに育てられて成長していく。 16歳でホストとして働くようになり いくつか衝撃的な事件に遭いながらも 中州は自分の世界だと言って中州の街を愛して生きていく.... そんな少年の物語です。 辻仁成さんの小説は初めて読みました。 (「冷静と情熱のあいだ」は映画を見たかも。) 私も「中洲の子」だったので そういう意味でも親近感が湧きました。 (両親は中州でスナックを経営していて 私も小さい頃両親を探して深夜の中州をさまよい歩いたことがありました。) 無戸籍の子供というのは今問題になっていますよね。 自分のせいではないのに 学校にも行けず 医療費も全額負担しなければならず 職につくのにも困難がいっぱいという状況。 暗いテーマではありますが 最後には明るい希望を感じられるようなストーリーです。 山笠の話も出てきて 博多っ子としてはちょっとワクワクします。 この小説は映画化されるということなので 映画も見てみようかな、と思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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