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カテゴリ:政治経済
本来 地域独占企業で広告の必要もほとんど無い電力会社がいかに多額の広告費用を投じてマスコミを支配し世論操作をして来たか…。
そういった広告費や様々な御用学者や評論家たちに配られたお金は全て電力料金に上乗せされ、世界で最も高いと言われる電気料金を払わされ続けて来たのですから、普通に考えたら誰でも腹が立ちます。 電力供給不足と報道する前にきちんと各発電所の供給電力量を全て明らかにするべきですが。 “○○%が不足”といった子供騙しの脅かしで再稼働を強引に進めるやり方は、全く納得が行きませんよ。 財界からもコロコロ変わる供給電力の報道に対し何だかおかしいと疑問を顕にする発言も出始めていますからね。 マスコミは、電力会社や経済産業省からの情報の裏をよく調べてから報道するべきだと思いますよ。 このようなやり方を続けている限り、国民の再稼働への拒否反応や信頼の回復は厳しくなる一方だと思います。 どっちみち、使用済み核燃料の最終処理問題が解決出来ないまま放っておけば、いずれ近い将来 (使用済み核燃料の保管場所が満杯になり)頓挫して行き詰まることになります。 再稼動しなければ、電力不足に陥り、経済活動に支障が生じると読者を洗脳するような記事を書くより、もっと原発の根本的な疑問を投げかけて欲しいと思います。 そう言えば、電力会社側が電力の需要量を過度に見積った上に企業の自家発電や水力発電等による余剰電力もほとんど計算には加えていませんね。 昨年夏にあれだけ停電すると脅かして節電を強いた東京電力が実は余ってしまった電力を東北電力に送電していたことも最近暴露されています。 元 経済産業省の古賀茂明氏も はっきりと国内の電力供給量は、原発が無くても足りていると断言しています。 そもそも夏を目前にした今、ことさら電力不足を口にする前に、安定した電力供給をしっかり確保するのが電力会社側の役割のはずだと思います。 それを怠り、相変わらず“原発を再稼働しないと電力供給不足に陥る!”みたいな詐偽みたいな言い方をしてるから腹が立っています。 財界のおエライ方々はともかく、農業や漁業関係者の多くは 福島の原発事故の復旧が一年以上経過しても一向に進まないまま安全宣言をした政府に対し不信感を募らせ、使用済み核燃料の保存問題にも関心を持ち始めています。 実際に電力不足が起きたら、困るのは一般の国民全ても同じです。 しかし、節電をしても原発依存から脱却したいという考えを強く持っているのです。 増して、政府や電力会社側の供給量や需要見通しが度々変わり 怪しいと思われる今、マスコミはそこを徹底的に調べて国民に本当のことを伝えるべきだと思います。 何かにつけお役所からの情報をそのまま報道していては…。 某週刊誌の記事によれば、最悪のシナリオでは(経済産業省が画策して?)停電テロを起こす可能性も想定されていました。 原発を強引に再稼働させるには、実際に大規模な停電を起こし、国民にショックを与えれば…みたいな信じられない話です。 しかし、使用済み核燃料の処分について何も決めないまま全国に54基もの原発を建てた連中のことですから、自分たちの利権のためならば本当にやりかねない気もします。 電力会社側からすれば、廃炉や使用済み核燃料処理費用等をまともに考えたら、もはや原発は採算に合わないととっくに分かってるはずですけどね…。 原発停止によるリスクを敢えてあげるならば、電力供給不足では無く 停止しているにも関わらず維持費に膨大な費用がかかるということです。 安全点検に毎日どれだけの人員と人件費などの経費が必要か…。 火力発電所ではもちろんほとんど不要な費用が大半です。 例えば、青森のの六ヶ所村に作られた使用済み核燃料の再処理場は、トラブル続きで一度も稼働していないにも関わらず年間6000億円もの維持費がかかっているそうです。 高速増殖炉もんじゅに至っては、やはり一度もまともに稼働しないまま既に何兆円も税金を投入しているにも関わらず、未だに廃炉する決断を政府は出せずに先送りし、今も税金を無駄に使い続けています。 どちらも最初から作るべきでは無かったし、原発自体もそうです。 (石油より安い)液化天然ガスを燃料とする火力発電所を関西エリアに数か所でも作ることを政府が進めていたら電力供給量は更に安定していたと思います。 無理やり再稼働を強引に進めるより余程 現実的です。 まあ、何回も書いて嫌になって来ましたが、仮に今の状態(全原発停止)が続いても、電力の供給不足は起きないのですから、しっかりそのことをマスコミは伝え、使用済み核燃料の処分についても政府の方針がしっかり固まってから原発の再稼働を検討するべきだと思います。 前にも書きましたが、既に 事実上の中間保管施設みたいになっている六ヶ所村の再処理施設の保管プールは既に満杯。 いずれ全国の原発が自らの施設内で保管をすることになります。 悪いことに、地元の佐賀県・玄海原発の保存プールも既に満杯に近いそうです。 稼働したら当然更に使用済み核燃料が出ますから 益々 再稼働のハードルが高くなって来ましたね。 余談ですが、これまで原発に反対するのは一部の左翼の連中みたいに考えている人もいますが…。 「ゴーマニズム宣言」シリーズで愛国的な主張を続けている小林よしのり氏をはじめ、右寄り(失礼)と思われる方々も原発再稼働に反対しています。 多くは(僕もそうですが)、電力会社に対してだけではなく、政府や経済産業省や財界等のいわゆる原子力村への徹底した批判が根底にあります。 国民を多数犠牲にしてあの無謀な戦争を続けた軍閥を想像しています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年05月17日 12時24分27秒
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