読書感想 二つの祖国
最近、はまってしまっている山崎 豊子シリーズ。昨晩、「二つの祖国」を読み終えました。昔、大河ドラマで「山河燃ゆ」で放映された原作です。当時、両親が見ていたので、ストーリーは知っていました。主人公の俳優がイマイチ気に入らなかったのが印象的で(失礼)、当時から面食いだったのかもしれません。おほほほ。原作を読み終えた今、もう一度、あの大河ドラマを見てみたいです。どこかにないかな?二つの祖国は、その題名の通り、生まれた国アメリカと、両親の国日本の間で戦時中苦悩する日系2世の話です。 主人公は米国への忠誠を証明する為、米軍となり、 日本の大学生だった弟は日本軍として出兵し、フィリピン戦で対峙してしまう劇的なストーリーとなっています。 原爆のシーンもあり、戦争とは何かを考えさせられる本です。山崎豊子の話は、ストーリーも当然面白いのですが、 社会的な背景も詳細に書かれておりとても勉強になります。 「二つの祖国」の場合、東京裁判について詳しく書かれており、個人的にはとても興味深く読みました。 連合国からみた太平洋戦争という視点が面白かったです。次は、後輩が貸してくれた「運命の人」を読みます。