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2005年01月23日
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テーマ:本日の1冊(3693)
カテゴリ:
最近、とみに新書をよく読んでいる。
特に理由はないのだが、読みたいなあと思う本がたまたま新書なのだ。

今読んでいるのは、白川静の「漢字―生い立ちと背景―」だ。
1970年発行と、古い本だし、言葉もカタイし、すらすら読めるってもんでもないのだが、なかなか興味深い。

この白川静という方、数年前からかなり気になっていたのだが、
先月、2冊続けて読んだ本にこの人の名前が出てきた。
これは何か読んでみなけりゃなあ、ということで、
この人の著作で最も廉価な岩波新書をセレクトした。
内容は、タイトルのまんまである。
甲骨文字とか金文とか、大昔の中国の遺跡から発掘されたものに残された
漢字を元に、元々の意味を探るというやつ。

漢字の元の意味を知るということは、その時代がどういう時代だったか
ということを如実に語るものなのだ。
そして、大昔の中国(殷とか)は、なんかものすごいことになってたんだなあと
ひしひしと感じてしまった。

例えば「道」という字。
なんで「首」って文字が入っているかというと、昔は敵国の大将とかの首を切って、
魔除けとして提灯状態でぶらさげて歩いてたから。
さらに。領地と外の境界は、警戒しなきゃいけない(疫病とかが入ってくる)ので、
そういう首を埋めてたらしい。

例えば「京」という字。
これは「みやこ」の意味なのだが、楼門を示している。
そしてこの門とは、異族や敵の屍を集めて築くものだったらしい。

例えば「民」という字。
これは両目を突かれて盲目にされた奴隷のこと。
敵国人が奴隷にされると逃亡を防ぐためになされたことで、こういう状態で
王に仕えていたことが起源らしい。

もし万が一、タイムスリップとかしちゃって、この時代に行ったら、
そりゃもう壮絶な景色が広がっていること間違いなし、である。

上にあげた漢字は、意味に変遷はあるけど、今でも使われているものだ。
しかし、この本を読むと、もう普通にはお目にかからない、
失われた漢字ってやつがすごく多いんだなということに気づく。
今は、その漢字が示すようなモノがなくなってたり、別の漢字に吸収されたり、
なくなる原因はさまざまだ。
ちょっと、妖怪に似ているような気もする。

白川静氏には、「字統」「字訓」「字通」という漢和辞典3部作がある。
ものすごく欲しいのだけど、高いのだ。
新訂「字統」で、18000円なり。ううーむ。


●白川静(しらかわしずか)
 「漢字―生い立ちと背景―」
1970年発行 岩波新書 740円





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最終更新日  2005年01月24日 01時32分44秒
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