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テーマ:本日の1冊(3696)
カテゴリ:本
先日のわらし仙人のメルマガでもちょこっと紹介されてたこの本。
なかなか面白いのだが、これってアタシのこと!!!と絶句&悶絶な一時を 思いっきり味わえて、ちょっとイタかったりもする。 ちょっと前に読んでいたのに、感想をアップできずにいたのも、 実はその辺りに原因があるのだ。 うははは。 この本の趣旨は、 社会に出ると試験など客観的に能力をはかる機会がなくなり、 他愛もない日常会話で、その人の頭のよさとか、知的レベルなどを評価されてしまう。 そうなると人望も得られず、ビジネスチャンスも遠ざかり、プライベートで つき合ってくれる人すらもだんだんいなくなる。 話し方ひとつで、人生えらく違ってくるのだ。 だからこそ、バカな話し方を知り、そこから脱却しよう。 という感じである。 著者が列挙する「バカな話し方」はなんと40項目。 面白いのは、何がバカにみえるかという説明の後、全ての項目について、 「周囲の人の対策」と「自覚するためのワンポイント」が付いていること。 いるいるこんなヤツ!って場合と、それはわたくしのことでございますって場合の 両方を想定した親切設計なのだ。 さて、その40項目の内、あいたたた~っと刺さってきたのはこんな項目。 ・根拠を言わずに決め付ける ・ケチばかりつける ・詭弁を用いて自説にこだわる ・知ったかぶりをする ・何でも勘ぐる ・相手が関心のないことを延々と話す ・人の話を聞かない ・感情の起伏が激しい ・善人になりたがる ・丁寧すぎる(本題から外れた余計な説明が多い) こうやって並べてみると、私ってかなりおバカでイヤなヤツだなあって思う。 が。 さらにじーっと見ていると、不思議なことに、だんだんと笑えてくる。 本を読み終わった段階では、こんなんじゃダメっ!みたいな、 妙に深刻になってた部分もあって、真剣に改善策なんか練ってたりしたのだが。 なんだろう、この気分。 イカンところはイカンと真摯に受け止めようと思ってることに変わりはないが、 ちょっと前まで感じてた切迫したもんが、薄れてきたのだ。 その切迫したものというのは、詳しい説明は省くけれど、 実は私は、他人にあんまり興味が持てないタイプではないのか?という 疑問がふと頭をもたげてきたことがはじまりである。 他人に興味がない、人間に興味が湧かない人って、 虚しさの極みというか、壊れてる感じがしないだろうか。 人間失格?みたいな。 こういう自分の中の極北を見たような切なさが、ちょっと苦しかったわけなのだ。 でも、こうやって書き並べ、日記にぱぁ~んとさらしてしまうと、 ほとんどギャクのように見えてくる。 「あるある、こんなとこ~」って、他人事のように笑えてきたのだ。 開き直りとは、ちょっと違う。 とまあ、色々と発見のある本である。 ちなみに、自分に当てはまるなあと感じる項目が、少ないからいいって もんでもないらしい。 自覚がないっていうのが、一番困りモノなのかな(^_^;) 頭がいい人、悪い人の話し方( 著者: 樋口裕一 | 出版社: PHP研究所 ) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年02月11日 01時42分31秒
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