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テーマ:本日の1冊(3696)
カテゴリ:本
6/10に倉橋由美子氏が亡くなられていたことを、今日のニュースで知った。
先月の終わりに千夜千冊で「聖少女」が取り上げられていたのが嬉しくて、 ふと思い出して、「倉橋由美子の怪奇掌編」を読み直したばかりだった。 不思議なことに、何度読んでも飽きない作品集なのだ。 倉橋氏の作品では、「パルタイ」は読んでいないが、 「聖少女」「大人のための残酷童話」「夢の浮橋」など、80年代に夢中になった覚えがある。 水晶みたいな鋭利で簡潔な文体と迷宮めいた構成に、いたく惹きつけられた。 訃報を聞いた時、「ご冥福を...」なんて言葉は、そぐわない感じがした。 服でも着替えるように、するりと「あちらの世界」に行ってしまう氏の登場人物を思い出して、 ご本人も今頃は、色々な方々との邂逅を楽しんでらっしゃるのかな、なんて。 まずは、西行さん、かな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年06月14日 02時36分39秒
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