090028 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

エンタテイメント・エナジトピア

エンタテイメント・エナジトピア

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

コメント新着

 ソラ4262@ バシバシ絡んでちょーだぃ! まなっていいます、よろしゅヾ(*'▽'*)ノ …
 ロロ@ カウボーイビバップ 通りすがりの者でも初めましてでもないで…
 UNA5951@ Re:おひさ(09/24) かぼすさん えへへ、お久しぶりです。 …
 かぼす@ おひさ ゲリラ更新ですなぁ~(笑 コピペでい…
 UNA5951@ Re:見させてもらいます(07/01) ホークさん 是非、原作の『香水』もご…

お気に入りブログ

楽しいエネルギー生活 みっぴ(おはぎ)さん
黒黒里(凹):くろ… NorOさん
斑鳩の日々 白い鹿さん
治療閑談(これっても… 行き当たりラッキーマンさん
うみうに日記 自転555さん

フリーページ

プロフィール

UNA5951

UNA5951

2006年08月13日
XML
テーマ:本日の1冊(3698)
カテゴリ:
岩塩や塩湖がほとんどない日本で、山間部ではどうやって塩を手に
してきたか。海から山へどんなルートが誰によって、何によって作
られていったのか、想像できるだろうか?
売りに行く、買いに行く。言葉にすると単純なのだが、そこには細
やかで大胆な、創意と工夫に満ちた庶民の世界がある。材木や木地
師、牛、土器や鉄器などさまざまな関係が絡み合い、模索しながら
道を作ってきたのだ。生活というものが相互性や複合性をはらんで
いること、そしてごくごく普通の生活の集積こそが文化であること
を、深く考えさせる一冊である。

一文を紹介しておく。

----
民衆が一つの道をたどっていくということは、今日のように便利な
らば、あるいは地図があれば、これをどこへ行けばどうだというこ
とはわかっていますが、途中で人に聞くことができない細道の、そ
の行く先を確かめ得たということは、人間の必然的な叡智というも
のが、そこに働いていたということであります。それを、あとから
来る人たちも歩いては踏み固め、大きくして、やがて今日のような
道になり、山間の文化をつくりあげていくようになったのだと思い
ます。
----

地図にない細道を歩いているは、古人だけではない。古人の作った
道の上を辿りながらも、私たちもまた、自分でその行く先を確かめ
る道程にいるのだ。ごく私的な意味においても、この時代を生きて
いる一人の人間としても、自分がいるポイントが、常に次の一歩を
踏み出す先端にいること。それを忘れないでいたいと思う。


『塩の道』 宮本常一 講談社学術文庫
塩の道



***
宮本常一氏は1907年山口県生まれ。「宮本民俗学」といわれるその
体系は、主として聞き取りという、フィールドワークによって成さ
れたものらしい。研究を続けた60年近い歳月の中で4000日を旅に
費やし、1200軒もの民家に泊まったという。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2006年08月14日 02時31分24秒
コメント(2) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.
X