季節を愛でる日本の味(1)
池波正太郎が惚れ込んだ「初夏の鰹」薫風の五月。軽やかな南風にそよいで青葉若葉が陽光にキラキラ光ります。その心躍る情景を古人は「青嵐」(せいらん)の一語で見事に描写しました。薫風といい、青嵐といい、日本の美しいことばではありませんか。日本文化の根源は、日本そのものにあります。蕉風の確立に大きな影響を与えたとされる山口素堂の「目には青葉 山郭公(やまほととぎす) 初松魚(はつがつお)」は、この季節に正しくピッタリの一句です。(鰹は松魚とも表記します。鰹はスズキ目サバ科の回遊魚で、常に黒潮の上層を群泳しています。)鬼平犯科帳で知られる作家の故池波正太郎氏は、自他ともに認める江戸っ子で、当然ながら、何が何でも初夏は鰹でなければおさまらなかったそうです。「鰹の刺身ほど、初夏の匂いを運んでくる魚はいない」とか、「秋の鰹もいいという人もいるが、何といっても東京に住む者にとっては、初夏の魚だ」とか。手放しの惚れ込みようだったそうです。おまけ<今日5月27日は何の日?>1937年のこの日、アメリカ合衆国サンフランシスコ市の金門橋(ゴールデンゲートブリッジ)が完成しました。ご投稿を歓迎します。ハーブのご利用についてのご質問もお気軽にお寄せ下さい。ご参考情報:アンチエイジング効果で注目されているサプリメント:日本山人参<hidechan1229:オーガニックハーブサプリメント専門店eサプリ東京店長>