劇団四季・李香蘭を観る
久々の更新になってしまいました。この間私としてはいろいろあったので、ここ2~3日で記事としてアップできるといいなぁ。…希望的観測ですがで、5月20日の昼の部(マチネ)公演。ミュージカル・李香蘭の、千秋楽公演。いわゆる劇団四季の「昭和の歴史三部作」、名古屋第一弾です。(詳しくは劇団四季公式HPへ)三部作のうちの「南十字星」は、2004年・東京での初演に遠征して観たことがあって「名古屋・東京間の新幹線代をわざわざかけてまで それだけのために行く必要はなかったかも…」というのがそのときの感想。で、三部作の他の演目の情報もいろいろ集めた結果、四季の作品であろうがなかろうが、戦争モノの演目にエンターテイメント性はあえて求めてはいけない、と。結果として「よかった(おもしろかった)!」という場合もあるだろうけど、たとえそうでなかったとしても、制作側を責めてはいかん、と。戦争の凄惨な歴史を、演劇芸術として残すこと自体に意義があり意味もあるわけだから。いろいろと考えた結果、1 劇団四季を愛してしまった以上、できるだけ多くの作品を観たい2 この作品に出ている、濱田めぐみさんと川地啓友さんをなんとしても観たい3 どうせ観るなら、千秋楽の盛り上がりの中で観たい・・・ということで、あえて千秋楽公演のチケットをとることにした。そして、開幕。アンサンブルの皆さんの気合がすごかった。そしてタイトルロールである沼尾みゆきさん。いろんな意味でプレッシャーの強い役だったと思うけど、気丈で力強くなければ生きていけなかった香蘭の人生を懸命に演じている感じが伝わってきた。川地啓友さん。軍服のりりしい姿、ポーズのとり方の美しさ・身のこなし、どれもステキでした。次はどの演目でお会いできるのでしょう…。待ち遠しいです。濱田めぐみさん。男装の麗人・川島芳子役は、この演目上ストーリーテラーでもある。ある意味主役よりも出番は多い。キリッとした立ち姿も振る舞いも、男装でありながら気高く美しかった。死にっぷりでさえも美しいと思えてしまったほど。どうかそのお姿を早くアイーダで見せていただきたい(笑)最後はスタンディング・オベーションになり、カーテンコールが何度も続いて非常灯が点いてからも2度ほど、主役の沼尾さんが出てこられた。話の内容は重たいものだったけど、有意義な時間を過ごすことができたと思う。でも、(いっつもこの話題になってしまうんですが)開演中にバッグの中のビニール袋をガサガサいわせたり携帯の液晶画面見たりアメを食べだしたりするのはお願いだからやめて欲しいんです。あと前傾姿勢になるのも勘弁してください。後ろの人が見えにくくなるんで。もしも身近に、これから観劇に行く方がいたらぜひ観劇マナーについてひとことアドバイスをしてあげてくださいね。