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カテゴリ:映画・TV
楽天でよくおじゃまする映画サイトで、この映画が最近紹介されているのを目にして、再度DVDを借りました。
この「ギルバート・グレイプ」には、今年アカデミー賞の主演男優賞にノミネートされている、 ジョニー・デップとレオナルド・ディカプリオが共演しているので、 きっと再び注目される作品でもあるでしょう。 もう観たのは2週間も前のことですが、 仕事が忙しくて、ここに書くことも出来ませんでした。 晴れて、手持ちのテープを今日納めたので、今日は書くぞ! ただし、ネタバレし放題なのでご注意を。 -------------------------------------------- この映画は、どう表現したらいいのかな…。 大げさに言えば、ちょっと人生観を変えてしまうような映画です。 アメリカの片田舎に住む、どこにでもいそうなちょっとかっこいい青年ギルバート(ジョニー・デップ)の普通の物語に見えて、 実はその環境たるや、すごいアブノーマルであります。 小さい頃に、父親は自殺し、そのショックから引きこもりになった母は鯨のように太り、誰にも会わせられない。 しかも、追い討ちをかけるように、知的障害の弟アーニー(ディカプリオ)がいます。 ギルバートは、27歳の若さでありながら、半ば人生をあきらめ、 家族の面倒を見ながら、勤めているお店の配達先の奥さんといけない関係になっている。 そうやって不毛な生活を淡々と送っていたのです。 そこに!トレーラーで旅するベッキー(ジュリエット・ルイス)が降り立ちます。 車が故障してしまったため、そこに1週間ほど滞在することになり、 ギルバートと淡い恋をします。 とにかく、情景が詩的で美しく、主人公達が若くて初々しくて、ナチュラルなのに感動的。 …はぁ、言葉が足りない。自分の語彙力のなさに、辟易する…。 そう、映画の1シーンにもそういった場面があります。 ギルバートと空をながめるベッキーが、空の素晴らしさを語ります。 「本当に空は大きいね」とベタなコメントするギルバートに、ベッキーは 「“大きい”なんて言葉は、空には小さすぎる。」とつぶやきます。 その他にも、この映画には宝石のような言葉がちりばめられていて、 かなりのセラピー効果もあると思われます。 孫(ベッキー)の美しさを自慢する祖母の言葉に、 「外見なんてどうでもいいの。何をするかが大切。」というベッキー。 何て悟った言葉でしょう!ベッキー教に入信したくなります。(まぁ、美人だから言える言葉かも) 笑える場面も多々あります。 あまりに覇気のないギルバートに、ベッキーは、自分がどうなりたいか聞く場面があります。 目をつぶりながら「う~んと、う~んと」って感じでなかなか答えないギルバートに、 ベッキーが「Faster!」(早く!)ときつい一言。 こういう男の子いますよね。かっこいいんだけど、煮え切らなくて、優しすぎて何もかも受身。 きっとギルバートはそんな感じの青年だったんだろうな。(くくっ、可愛い!) 家族のことばっかり挙げて、 「自分は?」と聞かれると「いい人になりたい」とボソッと言うギルバート。ホロリと来ます。 最後は、ある意味、衝撃的な結末を迎えます。 ちょっとショッキングで茫然とします。 自分を縛っているものは、周りを取り囲む環境のように見えて、 実は自分自身なのかもしれません。 その気になれば、どんな状況でも「自由」はあるのかも知れない。 ベッキーが、そしてこの映画が教えてくれるものは、数限りない。 ラストの爽やかさ…開放感は、自分の自己も解放されたような喜びに溢れます。 音楽も素晴らしい。本当に心から観てよかったと心地よい余韻が残ります。 ------------------------------------------ この映画はやっぱり何度も観たいので楽天でDVD探したけど、 在庫切れでどこもありません。(T_T) 再販が待たれるところです。 でも、こんな英会話教材があります。 ●アルク・シネマ・シナリオシリーズ ギルバート・グレイプ● 価格 1,280円 (税込1,344円) 送料別 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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