テーマ:たわごと(26808)
カテゴリ:観光日記(県外番外編)
ご存知のブロ友さんも多いですが、
私は出張の多い仕事をしております これは本州と四国を結ぶ橋、瀬戸大橋、 これが見えるところにいた数日後には・・・ 富士山が見えるところにいたりします。 今日は香川でうどんを食い 明日は名古屋で手羽先をつまみにビールを飲む そして次の日には静岡で桜海老をつまみに日本酒を・・・ *注(さすがにそんな強行日程はありません、物の喩です) 各地の美味い物が食えるのが出張族の役得といえるかもしれませんね、 10年ほど前までは関東への出張が多くそれこそ毎週のように通っておりました、 関東にも美味いものは多く、中でも江戸の味を受け継ぐ老舗といわれる名店が多くありますね、 中でも私は蕎麦が好きでよく食いに行ったものです、 江戸の味を受け継ぐ蕎麦屋にはのれん御三家といわれるものがあり、一般には「更科」「砂場」それに「藪」といわれています、 私は「藪」のそばがとりわけ好きで新蕎麦の時期になると食いに行っておりました、 現在でも「藪」の名を継ぐ蕎麦屋は多いですが、中でもとりわけ古いのが「かんだやぶそば」 ここと「並木藪蕎麦」「池之端藪蕎麦」の3件が藪蕎麦御三家といわれておりますね、 藪の蕎麦は蕎麦の出来の良さもさることながら、蕎麦つゆの味が絶品で他の蕎麦屋とは一線を画す美味さがあります、 藪の蕎麦つゆは辛い(濃い)のが特徴で、よく言う「江戸の蕎麦は蕎麦つゆをちょっとつけてすする」というのはこの藪の蕎麦が原型です、辛つゆなのでどっぷりとつけては辛すぎるということなのでしょうね。 先日この「かんだやぶそば」が火災を起こしたことはニュースなどでご存知の方も多いことと思います、 蕎麦のつゆも継ぎ足して使う伝統の味で、継ぎ足すためのつゆを作るのにも2週間ほどかかるそうです、 参考までに著書にある並木藪蕎麦の蕎麦つゆの作り方を・・・ 1、かえしは、「生かえし」で醤油を地下に埋めた甕の中に入れておき、水を煮立て砂糖を加えて煮溶かし、手まめにかき混ぜ、決して焦げ付かないように注意する。次いで、煮溶かした砂糖を醤油の甕に入れ、甕に木蓋をかぶせ、10~15日間、暗所でねかせる。 2、だしは、寸胴に湯を煮立て、本節(背節)を入れ、煮詰める時間は、辛汁用が90分とのこと。同じく、3Lのお湯に入れる鰹節は170gの比率。 3、かえしと出汁を調合し火にかけ、味を合わせる。浮いてきたアクをとり、煮たつ寸前に火を止める。辛汁をタンポに入れ、40~60分湯煎し、自然に冷却し、24時間寝かしてから使用する。 まあちと素人にまねできるつくり方ではありませんね、2週間寝かせた生かえし(生かえしとは火にかけず醤油をそのまま使うかえしのこと)、1時間半煮詰めた出汁、それに1時間の湯煎に丸1日の寝かし・・・ この江戸の伝統を引き継ぐ味、食の文化遺産ともいえる貴重なつゆが、この火災で失われてしまったかもしれないということです、 何とも残念でなりませんね、「藪蕎麦」の中でもとりわけ古い歴史を持つ神田藪蕎麦のつゆ、あの味がもう味わえぬかもしれないとは・・・ 「かんだやぶそば」は小説家「池波正太郎」が通った店としても有名で建物自体が東京都指定の歴史的建造物に指定されています。 東京の食い物で「ああ、もう一度食いたいな~」と思うのがこの藪の蕎麦、それに松屋の蕎麦、やす幸のおでん、それに駒形どぜうの泥鰌鍋・・・ 嗚呼なんてもったいない、藪の蕎麦つゆ・・・ っと・・・最近休みがちな私のブログですが、今日はこれを書きたいがためにブログアップです。 まあせっかく書き始めたので・・・ こんなのも登場させてみましょう・・・ ちょっとピンボケのネズミ君です はい、未知との遭遇・・・ 「出た!!怪獣茶色いもこもこ!!」 「だから怪獣じゃないって・・・」 今日は「かんだやぶそば」のお話・・・ 「僕の名前、憶えている人!!」 「勇者リーフ様だぞ~!!」 「かんだやぶそば」再建期待してます!! ではまた・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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