テーマ:気の向くままに 史跡散策(45)
カテゴリ:観光日記(県外番外編)
出張先の近くに大きなお寺があったのでちょっとよりました・・・
これ国宝です・・・ 金堂。。。 どこだかわかるかな?。。。 これも国宝・・・ 大講堂。。。 これも国宝・・・、このお寺には国宝建築物がいっぱい・・・ これは東院鐘楼。。。 鐘突き堂まで国宝?・・・ は~い、このお寺、日本で一番最初に登録された世界遺産ですので・・・ これも国宝・・・ なんだか後ろに塔みたいのが見えますね・・・ って、もう分かりましたね、というかタイトルに書いてあるし・・・ ここは法隆寺です。 世界最古の木造建築群がこの法隆寺・・・ なぜか寺内のあちこちに落書き禁止の立札があります。。。 この歴史的建築物、法隆寺に落書き?・・・ そんな輩は死刑ですな・・・ この法隆寺にはもう一つあまり知られていない世界最古のものがありましてね・・・ さて、なんだか分かりますかね・・・ 法隆寺の大宝蔵院にそれはあります、国宝でも何でもないし、何の説明書きもないのでさらりと通り過ぎてしまいそうな展示物です。 まあ知っていなければ注意して見ることもないものかもしれません。 大宝蔵院には百済観音をはじめとしてたくさんの国宝の仏像があります、 そんな中でこの世界最古のものは何とも地味・・・ 残念ながら仏像をはじめ中の展示物は撮影禁止、なので写真はありません。 世界最古のものですが、国宝にも重文にも指定されていないのは数が多いからで・・・ 焼失したり散逸したりしてまとまった数を見ることはなかなかできないのですが、もともとは100万個あったはずのものです・・・ 大安寺・元興寺・法隆寺・東大寺・西大寺・興福寺・薬師寺・四天王寺・川原寺・崇福寺の10大寺に10万個づつ・・・まあ正確には「個」ではないですが・・・ 法隆寺以外のものは焼失、散逸し法隆寺に4万数千個が残っているほかは数個づつ博物館や個人が所有しています。 マニアックなので分かりませんね、 確認出来る世界最古の印刷物、百万塔陀羅尼です。 奈良時代に、鎮護国家と滅罪を祈願するために6年の歳月を掛けて「無垢浄光大陀羅尼経」に基づいて陀羅尼を100万巻印刷し、100万の小塔に納めて10の寺に奉納されました。 この陀羅尼を納めた小塔を百万塔といいます。 さて、明治の蛮行「廃仏毀釈運動」これにより歴史的価値のある多くの寺院が取り壊され、仏像が破壊されました、 この仏教弾圧の波は法隆寺にも例外なく襲い掛かります。 法隆寺はこの運動により維持が困難となり危機的状況にさらされます。 法隆寺は多くの寺宝を金に換えることによりこの危機を乗り切ろうとしました、しかし単に売り払っては貴重な文化財が散逸することになる。 百万塔の多くもこの時に散逸してしまったようです、現在個人や博物館が所有する百万塔の多くも元はこの法隆寺にあったものであるといわれています。 そこで法隆寺はこの国で最も安全な方法で文化財の散逸を最小限に防ぎ、寺の維持費用を調達します。 何を行ったか・・・ 皇室に寺宝300点を献納しその見返りとして1万円を下賜されます、こうして寺の維持費用を調達するとともに文化財の散逸を防ぎました、 現在この法隆寺の献納品の多くは東京国立博物館に保管されています。 たくさんの国宝が並ぶ法隆寺の展示物の中では地味なものですが・・・ あ!!、百万塔・・・ と、つい足が止まってしまいました。。。 説明書きがないと分かりませんね・・・ ただ並んでいるだけなんだもの。。。 世界最古の印刷物・・・みんな気付かずに通り過ぎてますよ・・・ 100万枚もの印刷物を1枚の木版で刷ることは不可能で鋳造で複製した金属活版を用いたのではないかといわれています。 世界最古の活版印刷物ですね。 法隆寺にも眠り猫がいました・・・ ただここの眠り猫は時々起きて動き回るようですが。。。 ホッホッホ・・・ 東照宮の眠り猫は起きないけれどね~ 今日は法隆寺と百万塔陀羅尼のお話・・・ 柿食えば、腹が鳴るなり、法隆寺・・・ 次回は食べ物のお話です。 まあ奈良の食い物と言えば奈良の食い物ですが。。。 ラーメンです・・・ こちらも負けずに寝ております・・・ ではまた・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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