テーマ:食べ物探検(128)
カテゴリ:観光日記(県外番外編)
さて、また久しぶりの日記になりました、
前々回が千歳、北国でしたので、今度は南の方に移動しましょう・・・ まあ南というより西かな?・・・ 本州最西端、山口県です これは長州砲、幕末攘夷運動を行いその後の明治維新の中核となった長州は幕末というイメージが強いかもしれませんね。 もともと攘夷運動というのは鎖国の継続を主張して起きたものでその筆頭が長州藩です、 では開国を主張していたのはどこかというとこれが幕府・・・ この長州砲で船舶を砲撃し無謀な戦争を仕掛け、こてんぱんに叩きのめされていたのが長州藩で・・・ この無謀な戦いで長州藩は近代兵器の力というものを嫌というほど知ることとなります、 それがのちの開国、近代化への原動力となっていくわけです、 この国の開国近代化が鎖国を主張していた長州藩を軸にして行われていくのですから歴史とは面白いもので。。。 さて山口県は九州との境・・・ このトンネルを抜けた先が九州です・・・ トンネルの底、 ここが県境です・・・ ここから本州側は山口県下関市、九州側は福岡県北九州市です。 歩いて九州上陸です・・・ 特に意味はないけれど。。。 九州との境となる山口県は幕末以外にもいくつか歴史の表舞台に登場します、 中でも有名なのが・・・ 壇ノ浦の戦いです。 「平家にあらずんば人にあらず」、平清盛の時代に隆盛を極めた平家の時代もこの壇ノ浦で幕を閉じます。 二位尼に抱かれて安徳天皇は史上最年少で崩御いたします御年8歳・・・ この時二位尼に抱かれて海の底に沈んで行ったものがもう一つ・・・ 三種の神器「草薙の剣」です、 こうして失われた三種の神器は関門海峡の底で眠ることとなります。 この時、八尺瓊勾玉も一緒に沈んだのですが、玉は箱に入っていたため浮かび上がりその後源氏に回収されたといわれていますが、 剣はついに発見できず、三種の神器の一つはこの時に失われたといわれています。 さて山口県といえば・・・ 獺祭。。。 磨き2割3分という驚異の精米度を誇ります・・・ まあ酒は飲んでみないと分かりませんので、 飲んでみましょう2割3分・・・ 獺祭2割3分を含む地酒利き酒セットです・・・ ここまで磨き上げても味が抜けておらずまあ美味い酒といっていいでしょうが、 私の好みとは違いますね、それに高い、 利き酒セットですので他に2品の日本酒がついてきます、共に山口の地酒、 「金雀 純米吟醸」と「五橋 本醸造」です。 五橋だけは純米では無く本醸造でアル添されていますので味に濁りがありますね。 金雀はなかなか良い・・・ さて酒のつまみは 河豚です、 下関に来て河豚食わないわけに行きませんね、 トラフグの刺身にフグ蒲鉾、それにフグ皮のサラダ・・・ 一人なので鉄ちりが食えないのが残念ですが。。。 山口県はかつては田布施杜氏、大津杜氏などが活躍した地域ですが、今は受け継ぐものもおらず消滅寸前の状態にあります。 しかし山口の酒造りの伝統は途絶えたわけではなく、南部流などの杜氏を迎え入れ現在も酒造りをしています。 この金雀の酒蔵、堀江酒造も南部流の酒蔵です、 杜氏には流派があり、たとえ山口の酒であっても南部杜氏が造った酒は南部流の酒になります。 なので金雀は南部流・・・ はい、つまみ追加・・・ 小河豚のから揚げとフグステーキ。。。 酒は・・・、カワウソ(獺)よりもスズメ(雀)がいいね・・・ 金雀おかわり~~~ 獺祭は中国地方の酒であっても関西の山田錦を酒米に選んでいますが・・・ 中国地方には中国地方の銘酒米があります、 「八反錦」・・・、主に広島で栽培される八反錦は広島の安芸津杜氏や三津杜氏が得意とする酒米ですね。 この金雀にも一部「八反錦」が使われています。 山田錦は銘酒米、越後流の杜氏の多くも山田錦を使っていますが、山田錦だけが酒米でなし、 新潟の「五百万石」、広島の「八反錦」、岡山の「雄町」、長野の「美山錦」・・・ 全国には美味い酒を造るのに適した米がまだまだたくさんある。。。 ちなみに米に恵まれた新潟の越後杜氏がなぜ山田錦を使うのか・・・ 新潟の酒米の主力は「五百万石」「亀の王」「白藤」どれも高度精米に向きません、壊れます・・・ なので精米度を極端に上げた大吟醸なんかを造る時にね。。。 YK35などと言いましてね、精米歩合が40%を越えるような高度精米には山田錦が向いているのですね。 まあ今は高度精米にも耐えられる「越淡麗」が開発されているので純新潟産の大吟醸も増えてきていますけれどね・・・ 獺祭のような磨き2割3分なんていう極端な大吟醸は山田錦が向いているということでしょう・・・ ちなみに銘酒と言われる酒に多い磨きは。。。 3割5分です、磨けば磨くほど美味くなるというものでもないのですね、 米の6割から8割近くをヌカにしてしまっているのですから、思えば贅沢なことで・・・・ さて、飲んで、食って、くだ巻いたので帰りましょう・・・ 今日は下関のお話・・・ サボりすぎてネタが余ってきました・・・ マズイね。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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