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カテゴリ:書評\/歌詞
SFとホラーしか読まなかった時期がありました。
お気に入りはフィリップ・K・ディックとスティーブン・キングとカート・ヴォネガット。 アメリカ人なのにアメリカにうんざりしている作家ばっかりです。 ・・・アメリカにうんざりしていたので。 アメリカ人は誰もT.Rexを知らないし、曲を聞かせても「聞くに堪えない」と言って、途中でBowieに変えてしまうのです。 そんな、アメリカでは誰も知らないMarc Bolanなのに、キングとディックにはお気に入りだったようです。 S・キングの作品には、そこかしこに'Get it on'や'Jeepstar'など大多数の アメリカ人に馴染みの無い、T.Rexの歌詞が散りばめられています。 フィリップ・K・ディックに至っては、遺作「ティモシー・アーチャーの転生」でジョン・レノンと並ぶ2大アイコンとしてMarc Bolanをかなり重要に扱っています。 ディックの宗教観や世界観は難解で正直、全然判らなかったけれど、とにかく天上界にMarcが居るんだなぁと頑張って読んでました。 Cosmic Dancerを演奏する前に「輪廻を信じている」と語るMarc。 晩年、専ら死と救済を描いた、ディックの琴線に触れるものがあったのでしょうか。 同じディックの作品でも、「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」なら、とても実感できるのです。「どんなに似ていてもアンドロイドは信用できない、本物がいい。」っていうテーマなので・・・ 後追いファンとリアルタイムファンの唯一、決定的な違いは「喪失感の大きさ」です。 だから、後追いの方が絶対に幸せ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/12/21 08:22:17 PM
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