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カテゴリ:エッセイ
相手の立場で考える。相手の視点に立って物事を見る。人の気持ちを察する。これは人間関係を潤滑に運営するうえで必須の能力と言える。あらゆる書籍や研修などで当たり前に出てくる概念である。 お父さんも子供や部下に、「相手の事を考えて行動しろ」と言ったことはいくらでもある。
先日研修で同じように、相手の視点で考えましょうとか、相手の立場や考えを理解することから円滑な人間関係が始まるというような言葉が出てきた。さらに、相手を知るために相手にいっぱい質問をして、相手の潜在意識を理解することができれば、なお素晴らしいという話だった。
言っている意味はよくわかる。だが究極的に言えば、相手の心を知りなさいと言うことで、マンガや小説には相手の心が読める人が出てくるが、実際は不可能である。相手の心を知ろうと頑張っても、どうしてもそこには自分自身の価値観や経験のバイアスがかかってしまう。だからお父さんも相手を思ってした言動で相手を怒らせたり悲しませたりした経験が多々ある。
仕事で部下を励ますつもりで言っているのに、全く部下に響いていないと感じることなど日常茶飯事である。 結局今のお父さんの結論は、相手の事を思って行動するが間違えた時はあきらめるというものである。まあ失敗を恐れて行動しないよりは、失敗したら反省して次に生かそうということだ。だって相手の本当の心の中など絶対に分かりはしないのだから。さらに言うと、自分の本心や潜在意識だって自分ではわからないとお父さんは思っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.09.12 00:10:14
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