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カテゴリ:気ままな話
1991年4月に、20歳以上は学生も全員国民年金への加入が義務付けられた。
私もその時に加入した学生の一人である。 しかし先日の日本経済新聞に、「1992年から1996年の就職組は、学生時代の納付記録が消えている可能性が高い」という内容の記事が掲載された。 5000万件とか、消えた記録があるんでしょう? 同じ人のが複数消えているものもあるとしても、日本人の1/3くらいは、どこか落ちてるんじゃないかしら。 ...ヤバイ! 私が学生のときは、父が国民年金の保険料を払ってくれていた。 就職する時に、父が領収書を渡して、こう言った。 「国民年金の領収書は、全て捨てずに取っておかなくてはいけないよ。もらう時に、これがないともらえないんだからね。」 基礎年金番号が導入された時、「これでもう領収書がなくても大丈夫ね。」と思った。 だが、父の言葉は頭の片隅に残っていて、パート勤務で厚生年金になっていない期間の領収書を、いつも決まった引き出しに入れていた。 何度か転居した時にも、邪魔だから捨てよう、とシュレッダーにかけようとしたが、そのたびに父の言葉が甦り、「ここまで取って置いたんだから...」と思い直しては、ひとつの封筒に寄せて引き出しに戻してきたのだ。 ...まさか、父の言葉が現実になろうとは! 他の先生たちにも訊いてみたが、誰一人、領収書を取ってある人はいなかった。 「親が納めていたし、そんな15年前の領収書なんて...」という人が、ほとんど。 「えーっ、先生。全部とってあるの!凄い。それがあれば、何の問題も無いじゃない!」 早速、張り切って社会保険事務所に納付記録の確認に出かけた。 今はとても混雑している、ということで覚悟して番号札を抜いた。 7人待ち。ブースは7つあるから、一通り終われば回ってくるんだな、と思った。 保険期間が消滅していて、遠方の役所に記録が残っていないか電話確認したりしている会話が、断片的に聞こえてくる。 このままでは受け取りに必要な加入期間に満たないと困っている人もいるようだった。 20分ほど待ったら「保険期間の確認だけの方はいらっしゃいますか」と別のフロアに呼ばれた。 年金手帳を出して、待つこと3分。 消滅していたら、「この紋所が目に入らぬか!」と領収書を出してやるぞ。 記録には、今まで勤務した病院の名前が載っていて、何だか懐かしかった。 資格取得日と資格喪失日を順に見比べていく。 ...全部、あった。領収書は、出番無し。気合は空振り。 大体、全部領収書を残している人に限って、こんなもんかもしれん。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年06月21日 19時27分10秒
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