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じゅびあの徒然日記

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2007年10月21日
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カテゴリ:気ままな話
退職した病院の看護師からメールが来た。
「じゅびあ先生、××先生の送別会あります。他に医者で来るのは○○先生だけです。みんな、先生に会いたがってます。無理でなかったらぜひ来てくださーい」

...ええっ、あたし?いくの?
××先生と○○先生、というのはお互いに信頼して仕事をしてきた先生たち。
例えば自分の患者さんが自分の不在時に調子を崩したとしても、その先生たちであればまず問題なく対応しておいてくれるという信頼関係で結ばれていた、ということ。
これは本当に気持ち的なことだが、○○先生や××先生が主治医の患者さんに何かあって自分が対応しなければならない事態が生じれば、私は常にベストを尽くそうという気持ちになったし、実際、してきた。
他の先生の患者さんの場合、精神科医として常識的な対応をしておいても、礼を言われるどころか後から文句だけ(それも本人に直接でなく、忘れた頃に会議などで欠席裁判)を言われることもあって、「実際こういう対応は患者さん自身の治療のためにはならないな...」と思いながらも、正直「ベストと思えない」対応をせざるをえないことも多かった。
しまいには、「こちらの先生と私とでは、普段からあまりにも治療方針が異なりますので...」と触ることができず、病棟対応を断って聞かなかったことにしなければならないこともあった。
そんなことも重なって、退職を決めたのだが。
××先生と○○先生は、私の有志ヤミ送別会にも出席してくださったが、いよいよ××先生も、退職を決めたのだった。

どうしても出席を、と請われて少し遅れてさりげなく加わるつもりが、なぜか拍手で迎えられてしまった私。
「じゅびあ先生が辞められても、××先生がいるからいいや、って思ってたのに、××先生もこんなに早く辞めちゃうなんて」と口々に言う看護師たち。
「▲△病院はどうですか?」...どうですかって言われても、なんと答えたらよいのだろう。
でもって、☆☆先生は....だの、■■先生は....だの。
みんな、愚痴をこぼしたかったみたい。
○○先生と久しぶりに話をしたが、口ぶりでは彼ももはや転勤先が決まっているようだった。
これだけ次々に医者が退職しようとしているにもかかわらず、院長はまだ強気の姿勢を崩しておらず、私の退職前まではお気に入りだった☆☆先生にまで、「当直対応が気に入らない」と同じような圧力をかけ始めていると言う。
★★先生は医者の数が減ったことで、院長には今まで以上に強気の交渉をする気でいるらしいが、いくら何でも通せる★★先生とはいえ、そんなことが通るだろうか。

久しぶりに加わったのに、まるで退職していないかのように溶け込んで楽しめてしまった。
つくづくあの現場を捨ててしまったのは、惜しかった、と今でも思っている。
私が辞めてもなお、経営者の狂気は続いている。
帰りがけにも、みんなに言われた。
「じゅびあ医院を開業してください。事務でも客寄せでも(笑)何でもやります!」
「先生、患者さんに人気あるんだから、場所さえ選べば、絶対流行りますって。」
「いやいやどうせなら、病床のある病院を...先生が病院始めたら、絶対そっちへ行きます!」
...あたしゃまだ自宅のローンも残っているんだよ。





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最終更新日  2007年10月21日 13時01分44秒
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