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じゅびあの徒然日記

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2008年02月24日
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カテゴリ:気ままな話
遅くなったので、駅から久々にタクシー乗車。
出発地では雪がちらつく天気だったが、駅からの道、地面は乾いていた。

タクシーの運転手さんというのも、難しい。
あんまり黙っているのもムッツリしているようだし、喋りすぎる運転手、こっちのプライバシーに踏み込むようなことを尋ねてくる運転手も、苦痛だ。
特に自宅に帰る場合は、住んでいる場所が分かってしまうわけで。
適当な間とはっきりした言葉で、到着までの時間を見計らって当たり障りのない話題を振る。
美容師さんとの会話もこれに近いものがあるが、行きつけのサロンなら美容師とは面識がある。
タクシーのウンちゃんは、たまに同じ人と再会することこそあっても原則一期一会だ。

その日乗車したタクシーで、行き先を告げる。
なんとなくウンちゃんは無愛想でこわーい雰囲気。
まあ、過去には運転のヤバい乗務員、道を全然覚えない(私を家で降ろした後、どうやって通りに戻ればいいか分からないのだ!)乗務員に当たったこともあるから、それよりマシか。
「こっち地面、乾いてますね」とぽつんと私が言うと「はあ?」となんだか迷惑そうなウンちゃん。
やばかったかな。
「いや、新幹線に乗る前は、雪が降っていてね。今日は除雪作業でダイヤが乱れてました」
「○●から来たの?あっちは寒いよねえ」
「それほど遠いわけじゃないのに、えらい違いですよね」
「こっちも風は冷たいけれど、冷たいのと寒いのは違うんだよね」
「そうですね、あっちは、底冷えって言うんでしょうか。足元からジンジン冷える感じですね」
何の話をしたというわけでもない。
今日の天気と、出発地と到着地の気候の微妙な違いを話しただけだ。
間もなく目的地、という頃、運転手さんが言った。
「お客さん、ひょっとして、バーのカウンターとか、接客とかで話す仕事?」
「えっ?そんなことないですよ」
「すごく話の仕方が上手いんだよね。女の人ってのは井戸端会議とか、話好きな人が多いけれど、そういう感じの話し方じゃなくて、はっきりしてて分かりやすいんだよ。」
「バーのカウンターではないですけど、まあ、話すといえば、話しますねえ。」
「声がきれいってのも、得だよねえ」
...どうも運転手さんはタクシー乗務員のくせに話下手なタイプだったようで、私のトークペースに乗せられたらしい。

ローテート時代、当直明け日勤→さらに宴会後、深夜に乗ったタクシーでクラブのおねーちゃんに間違われ、「儲かってるか」だのなんだの(バブルの名残があった頃!)セクハラめいて随分失礼な話だと腹を立てたこともあった(私は前夜の当直でほとんど寝られず、やや感情失禁状態だった)が、ひょっとしたら、そういうこと?
今なら、バーのマダム(凄い気配りと、日本語力と、インテリジェンスが必要だと思う!)に間違われるなんて光栄だと思えるけどね。

私はどこへ行っても、子どもを連れていてもよく「失礼ですが何をなさっている方ですか?こんなこと言ってはなんだけど、普通の主婦じゃない、って感じがした」と訊かれる。
一種のオーラみたいなものがあるらしい(かと言って、医者に見えるというわけでもなく、かなり得体が知れないようだ)。
このタクシーの運転手さんの指摘で初めて分かったのだが、それは私の話し方によるところが大きいんじゃないだろうか。





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最終更新日  2008年02月24日 22時28分04秒
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