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じゅびあの徒然日記

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2008年04月17日
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カテゴリ:気ままな話
私には、絶対音感がある。
幼い時からそうだったので、だいぶ後までみんなそうなのだと思っていた。
ピアノで音を出されれば、鍵盤を見なくてもその音が何かもちろんわかる。
カラオケではその曲の原調以外のキーでイントロが出てくると相当気持ち悪い。
必死にリモコンでキーを上げて探すのだが、カラオケから出てくる音そのものが、ピアノの音階に存在しない音だったりすると、いくら探しても元のキーが見つからないということになる。
ヤマハの「ピアニカ」とスズキの「メロディオン」はどっちも鍵盤ハーモニカだが、メロディオンの方が全体的に音が低いと感じる(私だけ?)。
子どもたちは保育園ではメロディオンを購入させられたが、小学校指定の基準(家にある人は買わなくてよい)がもしピアニカだったら、迷わず買い直すつもりだった。
合奏した時に絶対、うなりが生じるはずだ。

絶対音感は遺伝という説もあるが、うちの子どもたちには無いようだ。
私は幼稚園の年中~中学2年くらいまで聴音(和音とか、メロディを聴いて素早く楽譜にする。終わりの頃は、音大を目指す高校生のクラスにいた)をやっていたので、訓練の賜物でもあるだろう。
どうやっても「ド」の音は「ド」の音にしか聞こえず、ハ長調以外の曲を「移動ド」で歌う技術は、大学生になってコーラスサークルに入ってから、努力して身につけたものである。
一度「固定ド」で歌ってから、平行にずらして歌い直している。
頭の中に絶対音感で鍵盤を浮かべてから、その曲のドレミ音階がどこから始まるかを考えて歌うのだ。

ただ、私の絶対音感には揺らぎがあるので、ある程度幅のある近似値で許容できるようだ。
私の知っている絶対音感保持者には、空調の音までいちいち音階に聴こえる人や、ピアノの440Hzと442Hzを聞き分ける人がいた。
ここまで能力があるとある意味で苦痛もあろうと思う。
私の耳が音階として捉えるのはせいぜい救急車のサイレンまでである。
ああ、聴力検査の音も「ドー♪」「ドーッ♪」とやたらに聴こえるので、聴こえる前からその音を探してしまい、鳴ってないのにフライングでボタンを押してしまったりする。

救急車のサイレンと言えば、私は幼稚園の年長~小学校1年くらいの時に、「ドップラー効果」を認識していた。
「どうして救急車が通り過ぎると音が下がるの?」と尋ねたが、親に「救急車の音が下がるなんて、この子はおかしなことを言う。気のせいじゃなきゃ耳がおかしい」とひどいことを言われたのをはっきり覚えている。
「ピーポー(≒シーソー)ピーポーォパーポー(≒シ♭ーソ♭ー)パーポーってなるじゃない」と一生懸命物真似で表現したが相手にされなかった。

歌う時に絶対音感は絶対ではない。いろいろ不思議なことがある。
ハモる時には音によって多少音程を調節するほうがきれいにハマる。
例えば「ドミソ」の和音の「ミ」は意識してやや高め(明るめ)にした方が、きちんと「ドミソ♪」に聴こえる。
「ミ」が本来の「ミ」より少しでも低いと、暗く聴こえ、短調(マイナー)として認識されてしまう。
「ド」とその完全5度上の「ソ」の音を出すと、最初の「ド」の1オクターブ上の「ド」とそこから長3度上の「ミ」の音がその中に聞こえるのは、決して幻聴ではなくて(笑)、「倍音」というもの。
家にきちんと調律されたピアノがある人だったら、1オクターブ上の「ド」と「ミ」の鍵盤を予めそっと押さえておいて、下の「ド」と「ソ」を鳴らしてみると、これを実感できる。
倍音で聞こえてくる「ミ」の1オクターブ下の「ミ」を出すのが「ドミソ」の和音で、これを聞くと人間は安心できるのである。

診察室にごく小さな音でいろいろな和音を流しておいたら、患者さんの心理状態が変わるのではないかと思っているが、残念ながら実験したことがない。





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最終更新日  2008年04月17日 22時57分20秒
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