開発経済学から学ぶこと
ノーベル経済学賞を受賞したアーサールイスは開発経済学で有名です。途上国に焦点を当て農業の伝統的部門から工業的部門の2部門から考えを派生し、途上国の自助努力ある経済発展に及んだ考えは今もなお開発経済学の分野に根付いています。彼がこの世を去って約15年の月日が流れましたが、現在は第三の波ともいえる情報産業が台頭し久しくありません。しかし、途上国は例えば昨日寄付したグアテマラのように農業部門に留まり、工業部門への道も困難な状況にある地域もあるわけです。ルイスは、最初の段階では国や援助によるインフラ整備の必要性を説いています。国は元来、発展を望んでいるでしょうから最重要課題です。 ただ、援助による経済発展はルイスが説いたように自助努力なくしてはなり得ません。 その後グラミン銀行のような銀行が登場するわけです。 何気なく生活している現代は、とても巧妙なシステムの上に成り立っていると思います。お金があれば流通が整っているので、一部の離島等を除きある程度手に入れることができます。最近ではネットで買い物をすると外出せずとも自宅へ届けてくれたりするわけです。経済が安定すると、将来の見通しも楽観的になり住宅ローンを組んだり、投資に回したり、余暇を楽しんだりできるのです。 経済に興味なくても経済というものを真剣に取り組んだ人達の理論や功績が少なからず現在の生活の安定を生み出しています。日本の今後はどうでしょう。政治家は経済学者があまり好きでないようで竹中さんに対しての排斥・バッシングは見ていて情けなく思いました。 確かに一部で不利益を被る人もいるでしょうから気持ちは分かります。 消費税の引き上げに反対! 駅を下りるとある政党のポスターが訴えています。ではどうすれば良いのか。 思わず私は心で逆に質問してしまいます。 消費税を上げてもらうと私も困ってしまいます。 が歳出削減だけでは間に合わない。 消費税反対している人に、国の収入と支出、財政赤字とGDPのだいたいの数字を聞きますが、答えは返ってきません。 誰かがやってくれるだろう・・・ これは進歩を防ぐバイアスです。 これがあるとなかなか成長もしません。私もそうです。駅で女性が気分悪そうに座っていたとしたら、私しかいないのであれば声をかけるかもしれませんが、たくさん、特に女性が回りにいると、「誰かが声をかけてくれるだろう」とまず間違いなく100%通り過ぎていくでしょう。 ニートが問題になっていますが、彼らは生活資金が枯渇しない為、この場合親のこずかいがある為働かなくてもやっていけます。 アーサールイスの開発経済学は今の日本の問題にも当てはめて考えることができるかも知れません。